27PM022第27回 言語聴覚士国家試験 過去問

神経系

上位運動ニューロンが両側性に支配するのはどれか

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

咽頭筋群を支配する疑核への皮質延髄路は典型的に両側入力を受けます。顔面神経核上部にも両側性成分はありますが、眼輪筋の随意支配には非対称性・対側優位成分があり、本問では咽頭筋を選びます。

解説

皮質延髄路の支配は脳神経運動核ごとに異なります。咽頭・喉頭筋を支配する疑核は両側性皮質支配が強く、一側半球病変だけでは対側からの入力が残るため重篤な麻痺になりにくく、両側病変で仮性球麻痺が明瞭になります。顔面神経核上部への皮質入力には両側性成分があるものの、眼輪筋の随意運動支配は完全に対称な両側支配とは扱えず、非対称性・対側優位成分も示されます。したがって「上顔面だから常に両側性」と単純化せず、本設問の典型的な両側性球筋である咽頭筋と区別します。口輪筋を含む下顔面部は主に対側支配で、一側中枢性病変で下顔面麻痺が現れます。舌下神経核、とくにオトガイ舌筋は主に対側支配で、上位運動ニューロン障害では舌突出が麻痺側へ偏ります。上腕二頭筋は脊髄前角細胞を介する四肢筋で、設問の脳神経核の両側性支配とは異なります。

選択肢の確認

1.「眼輪筋」は顔面神経核上部への両側性入力成分はありますが、随意支配には非対称性・対側優位成分もあり、典型的な両側性球筋としては選ばず×です。
2.「口輪筋」は下顔面に属し対側皮質支配が優位なので×です。
3.「咽頭筋」は疑核を介し両側上位運動ニューロン支配を受けるため○です。
4.「舌筋」は舌下神経核への対側支配が優位なので×です。
5.「上腕二頭筋」は四肢の脊髄運動系で、ここでの両側皮質延髄支配の代表でなく×です。

覚えるポイント

咽頭・喉頭は両側支配が強く、下顔面と舌は対側優位です。一側皮質病変と両側病変の球症状の差を理解します。

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