28PM017|第28回 言語聴覚士国家試験 過去問
口腔領域の加齢変化で誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
加齢により感覚受容・分泌・筋力は低下し、刺激を感じるために必要な強さ、すなわち閾値は上昇する。味覚閾値が低下するという記述は方向が逆である。
解説
高齢になると皮膚・支持組織の弾性低下で頬や口角が下垂し、薬剤・疾患・腺機能変化も加わって唾液分泌が減りやすい。温度覚を含む口腔感覚や味蕾・嗅覚機能も低下し、味を認識するにはより濃い刺激が必要になるため味覚閾値は上昇する。歯の欠損、咬合力・舌圧低下、唾液減少により咀嚼と食塊形成能力も低下する。
選択肢の確認
1.「頬部皮膚や口角が下垂」:正しい。軟部組織の弾性と筋緊張の低下が影響する。
2.「唾液分泌量が減少」:正しい。加齢単独に加え多剤服用や全身疾患で顕著になりやすい。
3.「口腔内の温度感覚が低下」:正しい。感覚閾値上昇により熱傷や食物温度への注意が必要となる。
4.「味覚閾値が低下」:誤りで正答。味覚感度が低下するため、閾値はむしろ上昇する。
5.「食塊形成能力が低下」:正しい。咀嚼、舌運動、唾液、歯・義歯の影響を受ける。
覚えるポイント
感度低下なら閾値上昇である。高齢者の濃い味嗜好や食塊不良を、感覚・唾液・咀嚼の三面からみる。