28PM081第28回 言語聴覚士国家試験 過去問

運動障害性構音障害

70歳の男性。1か月前に脳梗塞を発症した。一音ずつ発すると歪みを認めないが、発話を速くすると全ての子音に歪みを認める。適切な訓練はどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

単音では歪まず、速度を上げた連続発話で全子音が崩れることから、個々の構音点でなく口唇・舌・顎を素早く独立協調させる能力が問題である。

解説

発話速度上昇に伴い全子音が歪むのは、各器官を一つずつ動かす能力は保たれても、顎の動きから舌・口唇を分離し、連続的に切り替える運動協調が不十分なことを示す。口腔顔面分離運動訓練で舌、口唇、顎の独立運動、交互反復、速度を段階付け、正確さを保てる速度から会話へ広げる。他選択肢は鼻咽腔閉鎖、声門閉鎖、呼気力、体幹姿勢という別の機能低下を対象とし、単音正常・速度依存の歪みを直接説明しない。

選択肢の確認

1.「鼻咽腔閉鎖機能改善訓練」:誤り。開鼻声・呼気鼻漏出の所見がなく、全子音の速度依存歪みとは異なる。
2.「口腔顔面分離運動訓練」:正しい。舌・口唇・顎を独立かつ連続的に協調させる能力を高める。
3.「声門閉鎖強化訓練」:誤り。気息声や弱い咳など声門閉鎖不全を対象とする。
4.「呼気力改善訓練」:誤り。発話呼気不足なら声量・句長に影響するが、本例の子音歪みの主因でない。
5.「姿勢保持訓練」:誤り。体幹不安定の記載はなく、速度による選択的構音崩れへの直接訓練でない。

覚えるポイント

単音、音節、反復、速度、会話で誤りがどう変わるかを比較し、構音点・筋力・協調・プログラミングを鑑別する。

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