28PM095|第28回 言語聴覚士国家試験 過去問
オージオグラムが示す疾患はどれか。【図あり】

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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
処理済み図では気導が125〜2,000 Hzで約45〜50 dB、4,000 Hzで約55 dB、8,000 Hzで約70 dBなのに対し、骨導は250〜500 Hzで約10 dB、1,000・4,000 Hzで約20 dBで、大きな気骨導差がある。さらに2,000 Hz骨導だけ約40 dBへ低下するCarhart notchを認める。
解説
広い周波数で骨導より気導が30〜40 dB悪い伝音難聴を示し、2 kHzの骨導閾値低下はアブミ骨固着によって骨導測定にも機械的影響が出るCarhart notchである。この組合せは耳硬化症に典型的である。加齢性・騒音性・突発性・メニエール病はいずれも主に感音難聴で、原則として気導と骨導が同程度に低下し、この大きな気骨導差や2 kHz notchを説明しない。
選択肢の確認
1.「騒音性難聴」:誤り。両側4 kHz中心の感音性dipが典型で、広い気骨導差を示さない。
2.「メニエール病」:誤り。初期は低音域を中心とする変動性感音難聴で、めまい・耳鳴を伴う。
3.「突発性難聴」:誤り。急性発症の感音難聴で、骨導も気導とともに低下する。
4.「耳硬化症」:正しい。アブミ骨底板固着による伝音難聴と2 kHz Carhart notchが図に一致する。
5.「加齢性難聴」:誤り。左右対称の高音漸傾型感音難聴で、気骨導差は基本的にない。
覚えるポイント
図は「大きな気骨導差+骨導2 kHz notch」。Carhart notchは真の感音低下とは限らず、耳硬化症手術後に改善し得る。