113A007|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

上下顎前歯の早期接触が誘因となるのはどれか。1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

骨格性ではなく、咬合干渉を避ける下顎の前方偏位によって反対咬合を示す病態を考えます。

解説

上下顎前歯に早期接触があると、そのまま閉口すると干渉するため、患者は下顎を前方へ滑走させて咬頭嵌合させることがあります。この機能的前方偏位によって前歯部反対咬合を示すのが機能性下顎前突です。誘導して中心位付近へ戻すと切端咬合や正常被蓋を得られることがあり、放置すると成長に伴い骨格性の問題へ移行するおそれがあります。

選択肢の確認

a.開咬
誤り。上下歯が垂直的に接触しない状態で、前歯早期接触を避ける前方偏位の典型ではありません。

b.叢生
誤り。歯列弓長と歯冠幅径の不調和などで歯が重なって排列する状態です。

c.過蓋咬合
誤り。前歯部の垂直被蓋が過大な状態です。

d.上顎前突
誤り。上顎前歯・上顎骨の前方位や下顎後退などが関係します。

e.機能性下顎前突
正しい。早期接触を回避するため下顎が前方へ偏位し、見かけ上の下顎前突を示します。

覚えるポイント

前歯の早期接触→下顎が前へ逃げる→機能性下顎前突、という因果で覚えます。中心位へ誘導したときの被蓋変化が鑑別に役立ちます。

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