113A047|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

8歳の女児。歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の顔面写真(別冊No. 8A)、口腔内写真(別冊No. 8B)、口腔模型の写真(別冊No. 8C)、エックス線画像(別冊No. 8D)及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No. 8E)を別に示す。 正しい所見はどれか。2つ選べ。

113A047の問題画像
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正解: b・e

正答

b、e

この問題のポイント

顔貌、混合歯列の咬合、パノラマ像、側面頭部エックス線規格写真を別々に読み、画像で直接確認できる所見を選びます。

解説

側貌では上下口唇が前方へ位置し、口唇突出がみられます。口腔模型の側方面では上下顎第二乳臼歯遠心面がほぼ同一垂直面に位置し、垂直型〈flush terminal plane〉です。Angle分類は第一大臼歯関係と前歯傾斜で判定しますが、本例をII級2類とする所見ではありません。

画像の確認

実画像では、側貌Aで口唇が鼻尖―オトガイ部の軟組織輪郭に対して前方へ突出しています。模型Cでは左右とも上下顎第二乳臼歯の遠心面がほぼ一致し、パノラマDに歯の癒着像はなく、側面像Eの鼻咽腔にアデノイドによる明らかな狭窄もみられません。

選択肢の確認

a.癒着歯
誤り。パノラマ像・口腔内像に、隣接する歯根がセメント質で癒着した所見は確認できません。

b.口唇の突出
正しい。側貌写真で上下口唇の前方突出が読み取れます。

c.Angle II級2類
誤り。II級2類なら遠心咬合に加えて上顎中切歯の舌側傾斜が特徴ですが、その組合せではありません。

d.アデノイド肥大
誤り。側面頭部エックス線像で鼻咽腔を占拠する軟組織陰影・気道狭窄は明らかではありません。

e.垂直型のターミナルプレーン
正しい。上下顎第二乳臼歯遠心面が同一垂直面上にあります。

覚えるポイント

ターミナルプレーンは乳歯列の第二乳臼歯遠心面で判定します。同一面=垂直型、下顎が近心=近心階段、遠心=遠心階段です。

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