113A054|第113回 歯科医師国家試験 過去問
16歳の女子。初診時の口腔内写真(別冊No. 12A)とエックス線画像(別冊No. 12B)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。 正しい所見はどれか。2つ選べ。

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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
口腔内写真で歯列弓形態を、セファロ分析で垂直・前後的骨格と歯軸を読みます。discrepancyの負値は必要空隙が不足することを示します。
解説
上顎歯列は犬歯・小臼歯部が内側へ狭まり、前方部と臼歯部の間がくびれた鞍状歯列弓です。セファロ分析では上下顎骨の前後関係を表すSNA・SNB・ANBが、骨格性上顎前突を示す組合せではありません。一方、歯列弓内の空隙不足や側貌改善に必要な移動量を合わせたtotal discrepancyは負となります。
画像の確認
実画像では、上顎歯列弓の小臼歯部が左右から狭窄して鞍状のくびれを示し、前歯部には排列不正があります。セファロプロフィログラムではSNA角・SNB角・ANB角の線が概ね標準域にあり、下顎下縁平面角はローアングルを示す方向ではなく、歯軸・空隙側の不調和が目立ちます。
選択肢の確認
a.鞍状歯列弓
正しい。上顎犬歯・小臼歯部が狭窄し、歯列弓が鞍状を示します。
b.ローアングル
誤り。FH平面に対する下顎下縁平面角などは低角型を示していません。
c.Angle II級1類
誤り。大臼歯関係と上顎前歯唇側傾斜の組合せがII級1類とはいえません。
d.骨格性上顎前突
誤り。SNA・SNB・ANBの関係から、上顎骨の相対的前方位が主要問題ではありません。
e.負のtotal discrepancy
正しい。歯を適正排列し側貌を改善するための空隙が不足しています。
覚えるポイント
鞍状歯列弓は小臼歯部の狭窄。total discrepancyが負なら、歯列弓内の空隙や前歯後退に必要な量が不足しています。
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