113B039|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

鞍状歯列弓の原因となり得るのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: b・e

正答

b、e

この問題のポイント

鞍状歯列弓は、主に下顎小臼歯の萌出空間が不足して舌側へ転位し、歯列弓が鞍のようにくびれる状態です。空間不足を生む下顎骨の劣成長と第一大臼歯の近心転位が原因になります。

解説

下顎骨・歯槽部の発育が不十分だと、側方歯群を配列する歯列弓長が不足します。また乳臼歯の早期喪失などで第一大臼歯が近心転位すると、小臼歯の萌出余地が失われます。その結果、小臼歯が舌側へ萌出・傾斜し、小臼歯部が内側へくびれた鞍状歯列弓となります。

原因を理解すると、保隙の重要性や、必要に応じた大臼歯の整直・遠心移動、歯列弓拡大などの治療方針につながります。

選択肢の確認

a.舌突出癖
誤り。前歯部開咬や前歯の唇側傾斜などの原因となりますが、鞍状歯列弓の代表原因ではありません。

b.下顎骨の劣成長
正しい。下顎歯列の配列空間が不足し、小臼歯の舌側転位を起こし得ます。

c.舌小帯の付着異常
誤り。舌運動や構音への影響はありますが、鞍状歯列弓の代表原因ではありません。

d.第三大臼歯の埋伏
誤り。第三大臼歯の埋伏だけを鞍状歯列弓の原因とはしません。

e.第一大臼歯の近心転位
正しい。小臼歯の萌出空間を奪い、小臼歯の舌側転位を招きます。

覚えるポイント

  • 鞍状歯列弓=下顎小臼歯部の舌側転位・くびれです。
  • 原因は下顎の劣成長と第一大臼歯の著しい近心転位です。
  • 乳臼歯早期喪失後の保隙は、側方歯群の萌出空間を守るうえで重要です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 113B038113B040 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)