113C074|第113回 歯科医師国家試験 過去問
口腔模型の模式図を示す。 矢印で示す計測距離のうち、リップバンパーの使用により増大するのはどれか。3つ選べ。

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正解: a・d・e
正答
a、d、e
この問題のポイント
リップバンパーは下唇圧を歯列から遮断し、その力を大臼歯へ伝えます。その結果、歯槽基底弓長径、歯列弓長径、歯列弓周長が増大します。
解説
リップバンパーは下顎前歯の唇側に離して置き、下唇圧を受け止めます。前歯への舌圧が相対的に優位となって切歯が唇側傾斜し、バンパーに加わる後方への力で大臼歯が遠心傾斜・移動します。その結果、前後方向の利用可能空隙と歯列弓周長が増加します。図の計測ではア、エ、オがこの前後的・弧状の増加を表します。
画像の確認
実画像では、アが側面観で測る歯槽基底弓長径、エは咬合面観で前歯部から臼歯部基準線まで測る歯列弓長径、オは歯列に沿う歯列弓周長を示しています。イは歯列弓幅径、ウは第一小臼歯部断面の歯槽基底弓幅径を示し、正答となる長径・周長の3項目とは区別します。
選択肢の確認
a.ア
正しい。
下顎大臼歯の遠心移動などにより、歯槽基底弓長径が増大します。
b.イ
誤り。
歯列弓幅径を示しますが、本問で問う代表的な増大3項目には含まれません。
c.ウ
誤り。
第一小臼歯部の歯槽基底弓幅径であり、リップバンパーで増大する項目ではありません。
d.エ
正しい。
下顎切歯の唇側傾斜と大臼歯の遠心移動により、歯列弓長径が増大します。
e.オ
正しい。
歯列弓に沿う利用可能な周長が増大します。
覚えるポイント
- リップバンパーは口唇圧を遮断し、切歯唇側傾斜と大臼歯遠心移動を生じます。
- 歯列弓の前後的長さ・深さ・周長が増えます。
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