113D072|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科矯正学

口腔習癖と不正咬合の組合せで正しいのはどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: a・d・e

正答

a、d、e

この問題のポイント

口腔習癖がどの歯へ、どの方向の力を加えるかを考えます。口呼吸は上顎歯列狭窄、母指吸引は開咬、下唇の咬唇癖は上顎前歯の唇側傾斜と結び付きます。

解説

歯列と咬合は、舌が内側から加える力と口唇・頰が外側から加える力の均衡の中で形成されます。口呼吸では口唇が開き、舌が低位になりやすいため、上顎歯列に対する舌の側方支持が減少し、頰圧が相対的に優位となって上顎歯列の狭窄を招きます。母指吸引では指が上下前歯間に介在し、上顎前歯を唇側へ、下顎前歯を舌側へ押すとともに、前歯部の萌出を妨げて開咬を生じます。

下唇を咬む・吸う習癖では、下唇が上下前歯の間へ入り、上顎前歯を唇側へ押してオーバージェットを増大させます。一方、舌突出癖は前歯を舌側へ倒すのではなく、舌圧で唇側へ傾斜させたり開咬を維持したりします。咬爪癖は前歯の摩耗・破折や局所的な位置異常には関与しますが、反対咬合との典型的な組合せではありません。

選択肢の確認

a.口呼吸 ― 上顎歯列の狭窄
正しい。
低位舌となって頰圧が相対的に優位になり、上顎歯列が狭窄しやすくなります。

b.咬爪癖 ― 反対咬合
誤り。
咬爪癖では前歯の摩耗や局所的な歯の移動が問題になりますが、反対咬合が典型ではありません。

c.舌突出癖 ― 上下顎前歯の舌側傾斜
誤り。
前方へ突出する舌の力は前歯を唇側へ押し、前歯部開咬などを生じます。

d.母指吸引癖 ― 開咬
正しい。
指の介在が前歯の萌出と咬合を妨げ、前歯部開咬を形成します。

e.下唇の咬唇癖 ― 上顎前歯の唇側傾斜
正しい。
下唇が上顎前歯の舌側へ入り込み、上顎前歯を唇側へ傾斜させます。

覚えるポイント

  • 習癖は、力を受ける歯と力の方向を図にして考えます。
  • 口呼吸は上顎狭窄、母指吸引と舌突出は開咬に結び付きます。
  • 下唇咬唇癖では上顎前歯唇側傾斜と下顎前歯舌側傾斜が起こり得ます。

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