114B026|第114回 歯科医師国家試験 過去問
矯正用線のうち銀ろうを用いてろう付けができるのはどれか。3つ選べ。
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正解: a・b・c
正答
a、b、c
この問題のポイント
矯正用線のろう付け可否は、合金の種類、表面酸化膜、加熱による機械的性質の変化で判断します。銀ろうを用いて接合できるのはブラス、ステンレス鋼、コバルトクロム合金です。
解説
銀ろう付けでは、母材より融点の低い銀ろうを溶融させ、毛細管現象で接合間隙へ流入させます。良好な接合には、母材表面の酸化膜をフラックスで除去し、ろうが表面をぬらすことが必要です。ブラスワイヤー、ステンレス鋼ワイヤー、コバルトクロム合金ワイヤーは、適切なフラックスと加熱条件を選べば銀ろう付けができます。
ニッケルチタン合金とチタンモリブデン合金は、表面に安定で強固なチタン酸化膜を作るため、通常の銀ろうがぬれにくく、加熱によって超弾性、形状記憶特性、機械的性質が損なわれるおそれがあります。そのため一般的な銀ろう付けの対象としません。ろう付けでは過熱、ろうの流れ過ぎ、接合部の腐食、ワイヤーの軟化にも注意します。
選択肢の確認
a.ブラスワイヤー
正しい。銅亜鉛合金からなり、適切な表面処理とフラックスのもとで銀ろう付けができます。
b.ステンレス鋼ワイヤー
正しい。矯正装置の構成要素を接合する際に銀ろう付けが広く用いられます。
c.コバルトクロム合金ワイヤー
正しい。適切なフラックスと加熱操作を行えば銀ろう付けが可能です。
d.ニッケルチタン合金ワイヤー
誤り。チタン酸化膜のため銀ろうがぬれにくく、加熱によって超弾性や形状記憶特性を損なうおそれがあります。
e.チタンモリブデン合金ワイヤー
誤り。チタンを含むため安定な酸化膜を形成し、一般的な銀ろう付けに適しません。
覚えるポイント
- 銀ろう付け可能なのはブラス・ステンレス鋼・コバルトクロム合金です。
- ニッケルチタン合金とチタンモリブデン合金は、チタン酸化膜と熱影響のため不適です。
- ろう付けではフラックス、接合間隙、加熱範囲の管理が重要です。
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