114D003|第114回 歯科医師国家試験 過去問
上顎歯列の狭窄を生じることがあるのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: a
正答
a
この問題のポイント
吸指癖では指が歯列と舌の位置を変え、頰筋圧との均衡が崩れるため、上顎歯列の狭窄を生じることがあります。
解説
長期間の吸指癖では、指が上顎前歯を唇側へ、下顎前歯を舌側へ押すため、上顎前突、overjet増大、前歯部開咬などが生じます。同時に舌が低位となり、上顎歯列を内側から支える舌圧が減少します。外側からの頰筋圧が相対的に優位となる結果、上顎歯列弓が狭窄し、臼歯部交叉咬合を伴うことがあります。
口腔習癖の影響は、力の強さだけでなく、頻度、持続時間、方向、成長段階で決まります。歯列形態への影響を問うときは、どの組織へどの方向の力が持続するかを考えます。
選択肢の確認
a.吸指癖
正しい。
舌の低位化と頰筋圧の相対的増加により、上顎歯列の狭窄を生じることがあります。
b.咬唇癖
誤り。
下唇を咬む習癖は上顎前歯の唇側傾斜や下顎前歯の舌側傾斜と関連しますが、本問の代表ではありません。
c.咬爪癖
誤り。
前歯への局所的な外力や摩耗などに関係しますが、上顎歯列弓全体の狭窄を起こす代表的習癖ではありません。
d.睡眠態癖
誤り。
一定方向の睡眠姿勢が顎顔面へ影響する可能性はありますが、吸指癖ほど典型的ではありません。
e.ブラキシズム
誤り。
咬耗、歯の破折、咀嚼筋痛などと関連しますが、上顎歯列狭窄の代表原因ではありません。
覚えるポイント
- 吸指癖は上顎前突・前歯部開咬・上顎歯列狭窄と関連します。
- 舌圧と口唇・頰筋圧の均衡で歯列形態を考えます。
- 習癖は強さよりも持続時間と頻度が重要です。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。