119B078|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
矯正装置と上顎臼歯の移動様相との組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: a・d
正答
a、d
この問題のポイント
装置の作用を力の方向から判断します。咬合斜面板は臼歯を挺出させ、トランスパラタルアーチは上顎大臼歯の回転改善に用います。
解説
咬合斜面板で前歯部を挙上すると臼歯部が離開し、その後の萌出によって臼歯挺出を誘導できます。トランスパラタルアーチは左右上顎大臼歯を口蓋側で連結し、固定源強化、回転、トルク、幅径の調整などに用います。
ヘッドギアは牽引方向によって効果が変わります。サービカルプルは大臼歯を遠心移動させるとともに挺出傾向を示し、ハイプルは圧下方向に作用します。
選択肢の確認
a.咬合斜面板 挺 出
正しい。
咬合斜面板により臼歯部を離開させ、臼歯の萌出・挺出を誘導できます。
b.リンガルアーチ 近心移動
誤り。
リンガルアーチは保隙や固定源強化、歯の移動に用いますが、上顎臼歯の近心移動を主目的とする装置ではありません。
c.上顎前方牽引装置 遠心移動
誤り。
上顎前方牽引装置は上顎複合体を前方へ牽引する装置で、上顎臼歯の遠心移動を主目的としません。
d.トランスパラタルアーチ 回 転
正しい。
トランスパラタルアーチは上顎大臼歯の捻転・回転改善に用いられます。
e.サービカルプルヘッドギア 圧 下
誤り。
サービカルプルヘッドギアは大臼歯を遠心・挺出方向へ作用させます。圧下を目的とするのはハイプル方向です。
覚えるポイント
- 咬合斜面板は臼歯挺出に利用できます。
- トランスパラタルアーチは大臼歯回転を改善します。
- サービカルプルは挺出、ハイプルは圧下傾向です。