20PM012|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
嚥下障害や誤嚥の改善に用いない手術はどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
嚥下機能改善手術・誤嚥防止手術と、気道確保の手術を区別します。声門開大術は両側声帯麻痺などで気道を広げる目的で行い、誤嚥改善を目的としません。
解説
喉頭挙上術は喉頭を前上方へ移動し、食道入口部の開大と喉頭閉鎖を助ける嚥下機能改善手術です。輪状咽頭筋切断術は上部食道括約筋の抵抗を減らし、咽頭から食道への通過を改善します。喉頭気管分離術と喉頭摘出術は、気道と食物経路を分離して重度誤嚥を防ぐ手術ですが、発声機能を失う、または大きく変更するという代償があります。一方、声門開大術は声門を広げて呼吸路を確保するもので、声門閉鎖を弱め得るため嚥下障害や誤嚥の改善目的には用いません。
選択肢の確認
1.「喉頭挙上術」は喉頭の前上方運動を補い、食道入口部開大を促す嚥下機能改善手術です。
2.「喉頭摘出術」は重度の難治性誤嚥で気道と食物経路を完全に分離できる誤嚥防止手術です。
3.「声門開大術」は気道狭窄を改善するための術式で、誤嚥改善には用いないため正答です。
4.「喉頭気管分離術」は喉頭側と気管側を分離し、唾液や食物の気管流入を防ぎます。
5.「輪状咽頭筋切断術」は食道入口部の弛緩・開大不全に対する嚥下機能改善手術です。
覚えるポイント
「開大」は空気を通す気道確保、「挙上・輪状咽頭筋切断」は嚥下機能改善、「分離・摘出」は気道と食物路を分ける誤嚥防止です。