21AM072第21回 言語聴覚士国家試験 過去問

脳性麻痺

脳性麻痺児の乳児期における支援で誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

乳児期の脳性麻痺支援では母子相互作用、発声、対象への関心、摂食機能を育てる。記号体系を使うマカトン法の本格導入は発達的準備が整ってからで、乳児期支援としては不適切である。

解説

乳児期は姿勢・運動とともに、養育者との情動的やり取り、共同注意の基礎、発声、摂食を支える時期である。子どものわずかな声や表情へ大人が応答し、意図的な発声とやり取りを促す。玩具へ手を伸ばす・見るなど対物関係の経験を増やし、安全な姿勢と口腔運動を通して摂食・嚥下を支援する。マカトン法は音声に身振り・シンボルを併用する体系的な言語プログラムで有用だが、記号機能や模倣などの準備性を評価せず乳児期から導入する項目ではない。まず前言語的基盤を作る。

選択肢の確認

1.「意図的発声を促す。」:意図的発声を促すことは、声と他者の応答が結び付く初期コミュニケーションの形成に適している。
2.「マカトン法を導入する。」:マカトン法は身振り・シンボルの体系を用いるため、前言語期の乳児へ一律に導入する支援としては誤りである。
3.「母子相互作用を促す。」:母子相互作用を促し、乳児の微細な発信へ養育者が応答することは愛着と伝達意図の基盤になる。
4.「対物関係の機会を増やす。」:対物関係の機会は視線、探索、手操作、他者との対象共有へつながり、認知・コミュニケーションを育てる。
5.「摂食・嚥下機能を高める。」:脳性麻痺では姿勢・口腔運動の問題が早期から摂食安全へ影響するため、嚥下機能を高める支援が重要である。

覚えるポイント

乳児期は記号を教え込む前に、人との応答、物への関心、声の意図性、安全な摂食という前言語・身体基盤を整える。

関連問題

21AM07121AM073
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)