第25回・2023年
25PM071|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
重度の脳性麻痺児の発声発語を促すためのアプローチとして適切でないのはどれか
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正解2
正答
(2)
この問題のポイント
重度脳性麻痺児では、まず姿勢・呼吸・発声の基盤と、本人が出せる音・反応を育てる。正確な構音を反復要求する訓練は運動障害と発達段階に合わず不適切である。
解説
異常筋緊張や姿勢反射が強いと、呼吸、発声、顎・舌・口唇運動を分離しにくい。身体に合う椅子で骨盤・体幹・頭頸部を安定させ、努力を減らしてゆったりした呼吸と自然な発声を引き出す。ため息などは口・鼻からの呼気調整を体験させ、発声の基盤となる。安全な摂食場面で食物の感覚・運動を利用し、口唇閉鎖や舌運動を促すこともある。これに対し、実現困難な正確音を何度も反復させると過緊張、疲労、失敗感を強める。近似音やAACも含め、伝達成功を優先する。
選択肢の確認
1.「ため息で口鼻呼吸を分離」:適切。力みの少ない呼気を引き出し、呼吸調整の経験を作る。
2.「正確構音を繰り返し訓練」:不適切で正答。重度運動障害の基盤を無視し、過緊張と失敗を増やす。
3.「正しい姿勢でゆったり呼吸」:適切。安定した体幹・頭位が呼吸発声協調を支える。
4.「適合椅子でリラックス発声」:適切。姿勢支持により不要な努力を減らす。
5.「食物で口腔運動を引き出す」:適切。嚥下安全を確認し、意味ある感覚運動場面で残存機能を促す。
覚えるポイント
重度脳性麻痺は「姿勢→呼吸→発声→構音」の土台順で考える。正確さの反復より、緊張を減らし伝わる方法を増やす。
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