25PM070|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
自閉症スペクトラム障害に対する支援の原則でないのはどれか
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
ASD支援では、本人の理解様式と感覚特性を尊重し、共感的関係、構造化、刺激調整、肯定的支援を用いる。一方的に従わせる指示的態度は原則ではない。
解説
支援者は行動を単なる反抗とみなさず、伝達機能、見通しのなさ、感覚過敏、課題難度など背景を理解して共感的に関わる。場所・時間・手順・終了を視覚的に構造化すると、予測可能性と自立が高まる。不要な音・光・人の出入りを減らす刺激調整も有効である。望ましい行動や努力を具体的に認め、成功しやすい環境を作る肯定的行動支援を行う。支援者が細部まで命令し受動的服従を求める指示的態度は、本人の選択・自発性を損ない、理由を伝えられない行動を強める可能性がある。必要な指示も短く明確にし、視覚化と選択肢を添える。
選択肢の確認
1.「共感的な関係」:原則に合う。本人の経験と行動の意味を理解する土台である。
2.「構造化」:原則に合う。見通しと課題の始点・終点を分かりやすくする。
3.「刺激の低減」:原則に合う。感覚過敏や注意の混乱を減らす。
4.「肯定的アプローチ」:原則に合う。強みと成功を増やし、望ましい行動を支える。
5.「指示的な態度」:原則でなく正答。一方的統制より、理解可能な環境と自発的選択を重視する。
覚えるポイント
ASD支援は「本人を変える命令」より「分かる環境を作る」。構造化・視覚化・刺激調整・肯定的強化を個別化する。