26AM072|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
重度の脳性麻痺と知的能力障害のある前言語期の女児。 直接的指導として、最初に行うコミュニケーションの発達支援はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
重度かつ前言語期では、まず働きかけに対して心地よさや快を示す反応を確実に引き出し、他者との相互作用が価値あるものになる基盤を作る。最初は快適反応が得られる関わりである。
解説
コミュニケーション発達は、覚醒調整と快・不快の表出、相手への気づき、働きかけの予期、自分の行動が結果を生む因果理解、意図的な要求・選択へ段階的に進む。重度脳性麻痺では微細な視線、表情、筋緊張、呼吸変化も反応として丁寧に読み取り、本人が好む感覚刺激や遊びを短く反復する。快反応が安定した後に、合図と出来事を結びつける予期や、スイッチ等による因果関係を教える。音声発信型エイド導入も反応手段と因果理解を評価してから個別化する。
選択肢の確認
1.因果関係の理解:後段階。自分の反応で出来事が起こる経験を快反応の基盤上に作る。
2.親子関係性の発達:重要だが、直接的指導の最初の具体目標としては広すぎる。
3.音声発信型エイド:早すぎる。安定した反応・選択・因果理解を踏まえて導入する。
4.予期反応:後段階。繰り返しの関わりを楽しめてから合図への予期を形成する。
5.快適反応:正しい。本人の快を手がかりに相互作用の出発点を作る。
覚えるポイント
重度前言語期は「快反応→相手への期待・予期→因果理解→意図的伝達」の順で土台を築く。