28AM074|第28回 言語聴覚士国家試験 過去問
9歳の男児。脳性麻痺(痙直型四肢麻痺)。単語表出が6歳から可能となり、現在は親密度の高い単語を使用した2語文を表出している。指導において優先順位が高いのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
すでに親密語の2語文を表出できるため、獲得した音声言語を実際の相手との交互的なやり取りへ広げることが優先される。会話のターン、話題共有、修復を練習する。
解説
脳性麻痺では運動障害が表出を遅らせても、年齢相応の認知・対人ニーズを踏まえ、今ある最も効率的な伝達手段を機能化する。単語を二つ結合できるなら、要求だけでなく報告、応答、質問、選択へ語用機能を拡大し、相手が理解できなかったとき言い直す・示すなど修復を教える。発声発語訓練は必要に応じ併用するが、正確さだけを先に追わない。Makaton、PECS、単一メッセージ機器Big Mackは音声が使えない・限定的な場合の補助手段となるが、本例で最優先とは限らない。
選択肢の確認
1.Makatonサイン:優先度低い。補助にはなるが音声2語文を実用会話へ広げる方が直接的である。
2.PECS:優先度低い。自発要求形成に有用だが、既存音声でやり取り可能である。
3.発声・発語訓練:優先度低い。明瞭性支援は必要でも会話機能を後回しにしない。
4.ビッグマック:優先度低い。単一録音メッセージより本人の語結合能力を活用できる。
5.会話のやり取り:正しい。2語文を対人的・機能的なターン交換へ発展させる。
覚えるポイント
訓練は「できない音」より「今ある表出で何を伝えられるか」を優先し、必要ならAACを補完的に使う。