23PM065|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
脳性麻痺について正しいのはどれか。 a.大島の分類1~5が重症心身障害とされる。 b.脳室周囲白質軟化症は視覚認知障害の原因になる。 c.症状は満2歳までに発現する。 d.発症率は10,000人に2人程度である。 e.低出生体重児の治療法の進歩に伴い痙直型が減少している。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
脳室周囲白質軟化症は視放線などを障害して視覚認知へ影響し得る。脳性麻痺の運動症状は満2歳までに発現するためb・cが正しい。
解説
脳性麻痺は発達中の胎児・乳児脳に生じた非進行性病変による、永続的だが変化し得る運動・姿勢障害で、症状は乳幼児期、定義上おおむね満2歳までに現れる。早産児に多い脳室周囲白質軟化症は皮質脊髄路に加えて視放線を損傷し、痙直型両麻痺や視知覚・視覚認知の問題を生じ得る。大島分類では運動機能と知能指数の組合せから重症心身障害を捉え、一般に1〜4の区画が該当し、1〜5と一括する説明は不正確である。発生頻度は出生千人当たり約2人程度で、1万人当たり2人ではない。低出生体重児の救命向上により痙直型が単純に減少したともいえない。
選択肢の確認
1.「a,b」:a,bは、bは正しいが、aの大島分類で重症心身障害とされる範囲を1〜5とするのは誤る。
2.「a,e」:a,eは、大島分類範囲の記述も、低出生体重児治療の進歩で痙直型が減少するという説明も不適切である。
3.「b,c」:b,cは、脳室周囲白質軟化症の視覚認知への影響と、満2歳までの症状発現を正しく述べる。
4.「c,d」:c,dは、cは正しいが、dの発症率は1万人に2人でなく千人に約2人程度である。
5.「d,e」:d,eは、発症率を過小に示すdも、痙直型が減るとするeも正しくない。
覚えるポイント
脳性麻痺=発達期の非進行性脳病変、満2歳までに発現、約2/1,000。PVLは痙直型両麻痺と視覚認知に注意。