21AM088|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
吃音について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
吃音は2~3歳頃に発症することが多く、発症時点の男女差は比較的小さい。その後は男児で持続しやすく、男女比が広がる。
解説
発達性吃音の発症は語彙・文が急速に伸びる幼児期に集中する。発症時の男女比は後年ほど大きくなく、女児の自然回復率が高いことなどから学齢期以降は男性優位が明瞭になる。幼児では構音・音韻発達上の問題を併存することがあり、多くの子どもが就学前までに自然回復する一方、持続例もある。思春期以降は対人場面での予期不安や回避が強まり、社会不安障害を合併することがある。成人でも就労・会話・自己評価に悩みが続くため、表面頻度だけで支援不要と判断しない。
選択肢の確認
1.「2~3歳児の発症率は男女差が少ない。」:2~3歳児の発症時には男女差が比較的小さく、持続・回復率の差によって成長後に男性比が高まるため正しい。
2.「幼児期に構音障害を合併することは少ない。」:幼児吃音では構音・音韻障害などを合併する例もあり、『少ない』と一律に除外できない。
3.「就学までに自然治癒することは少ない。」:幼児期発症のかなりの割合は就学前頃までに自然回復するため、自然治癒が少ないという記述は誤る。
4.「思春期以降に社会不安障害を合併することは少ない。」:思春期以降には発話場面への恐怖と回避が強まり、社会不安障害を合併する可能性は少なくない。
5.「成人になると吃音で悩むことはない。」:成人吃音でも職業選択、電話、対人関係、自己評価などの悩みが持続し得る。
覚えるポイント
発症時は男女差小、経過で男性優位。自然回復は多いが、持続例では社会不安と参加制約まで評価する。