22AM088|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
吃音のある人が希望する職業(言語聴覚士)を尋ねられた。工夫・回避に該当しない返答はどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
工夫・回避は吃音を隠すための挿入語、答えの拒否、言い換え、迂言などです。「げ、げ、げ言語聴覚士です」は職業名を直接答えた顕在的な繰り返しで、回避ではありません。
解説
吃音者は予期される難発を避けるため、本来の語を別語へ置換する、話し始めを遅らせる、フィラーを多用する、答えを知らないふりをする、前置きを加えるなどの二次的行動を使うことがあります。これらは表面上の吃音頻度を下げても発話への恐怖や制限を維持し得るため、評価では隠れた回避も尋ねます。「えーと」の反復は開始を先延ばしするスターター、「分かりません」は応答自体の回避、「ST」は言いにくい正式名称の置換、「姉と同じ」は職業名の直接開始を避ける迂言です。語頭音「げ」をそのまま反復する肢は工夫せず答えた吃音症状です。
選択肢の確認
1.「えーと…言語聴覚士」は挿入語で開始を遅らせる工夫です。
2.「…わかりません」は分かっていて職業回答を避ける反応です。
3.「げ…STです」は言いにくい語を略称へ置き換える工夫です。
4.「姉と同じ言語聴覚士」は前置き・迂言で語頭開始を避けています。
5.「げ、げ、げ言語聴覚士です」は直接的な語頭反復で、工夫・回避に該当せず正答です。
覚えるポイント
顕在症状だけで重症度を決めません。言い換え、挿入、沈黙、場面回避など、発話参加を狭める隠れた行動も評価します。