22AM086|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
嚥下障害の治療・対応について誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
頸部回旋は咽頭挙上筋を鍛える運動ではなく、患側へ回旋して食塊を健側へ誘導し、咽頭腔や食道入口部の通過を調整する代償姿勢です。
解説
頭部挙上訓練(Shaker法)は舌骨上筋群を強化し、喉頭前上方移動と食道入口部開大を改善する間接訓練です。息こらえ嚥下法は嚥下前から声門を閉鎖して嚥下し、直後に咳をして気道防御を高めます。頸部回旋は片側咽頭麻痺などで患側へ首を向け、患側咽頭を狭めて食塊を健側へ流し、上部食道括約筋抵抗の軽減も狙う方法で、筋力強化とは異なります。交互嚥下は食物と水分等を交互に嚥下し残留を洗い流します。アンカー強調嚥下法は舌や口腔の固定点を意識させ、舌運動・口腔内圧を補います。
選択肢の確認
1.「頭部挙上訓練―食道入口部開大」は舌骨上筋群強化の効果として適切です。
2.「息こらえ嚥下法―声門閉鎖強化」は嚥下時の気道防御を高める対応です。
3.「頸部回旋―咽頭挙上の強化」は代償姿勢を筋力訓練と誤認しており、正答です。
4.「交互嚥下―咽頭残留物の軽減」は水分等で残留を除く方法です。
5.「アンカー強調嚥下法―舌運動の補強」は口腔操作の補助として適切です。
覚えるポイント
代償法はその場で流路・量・姿勢を変え、訓練法は機能改善を狙います。頸部回旋は代償、頭部挙上は筋力訓練です。