24AM086第24回 言語聴覚士国家試験 過去問

嚥下障害

栄養療法について正しいのはどれか。 a.腸が機能している場合は、経腸栄養を基本とする。 b.静脈栄養の施行期間が短期間の場合は、中心静脈栄養法が適応となる。 c.高カロリー輸液を行う場合は、末梢静脈栄養法の適応となる。 d.経口摂取のみで必要な栄養量を投与できない場合は、経管栄養を追加する。 e.消化管瘻の第一選択は胃瘻である。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

a・d・eが正しい記述です。消化管が使えるなら経腸経路を優先し、経口だけで不足する場合は経管を追加します。長期の消化管アクセスでは胃瘻が基本的な選択肢です。

解説

栄養経路は、腸管機能、必要期間、必要エネルギー量、誤嚥リスク、全身状態から選びます。腸が機能する場合は、粘膜機能の維持や感染リスクの面から経腸栄養を基本とします。安全な経口摂取量だけでは必要量を満たせないときは、経口を残しつつ経鼻胃管や胃瘻などの経管栄養で不足分を補います。長期間の経腸栄養が見込まれ消化管瘻を造設する場合、通常は胃瘻が第一に検討され、胃の利用が難しい場合などに空腸瘻を選びます。静脈栄養では、短期間・比較的低い浸透圧なら末梢静脈、高カロリーで高浸透圧の輸液や長期管理なら太い中心静脈を用います。高浸透圧液を末梢へ投与すると静脈炎を起こしやすいためです。

選択肢の確認

1.「a,b,c」はaのみ正しく、短期を中心静脈とするb、高カロリーを末梢とするcが誤りです。
2.「a,b,e」はaとeは正しいですが、短期静脈栄養では通常末梢を使うためbが誤りです。
3.「a,d,e」は、腸管優先、不足時の経管追加、消化管瘻での胃瘻優先がすべて正しいです。
4.「b,c,d」はdは正しい一方、bとcで末梢・中心静脈の適応が逆なので誤りです。
5.「c,d,e」はdとeは正しいですが、高カロリー輸液を末梢とするcが誤りです。

覚えるポイント

腸が使えれば経腸、短期・低浸透圧は末梢静脈、高カロリー・高浸透圧は中心静脈です。経口不足分は経管で補い、長期なら胃瘻を検討します。

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