第73回臨床検査技師国家試験 出題予想【2027年】過去600問のデータで選ぶ頻出テーマと予想問題
出題予想|公開: 2026年8月24日|コクシメイク編集部
臨床検査技師国家試験は毎回200問、直近の第72回は合格率84.7%でした。収録3回・600問の照合では30%が過去問と重なる再出題。画像問題の多さも特徴です。回をまたいで繰り返されているテーマから次回の出題を予想します。
この記事では第73回に向けて、数字が「出る」と示すテーマと問題を提示します。予想問題はこのページを離れずにそのまま解けます(無料・解説付き)。
予想の根拠と方法
この予想は、勘や経験則ではありません。コクシメイクが収録する臨床検査技師国家試験の過去問600問(3回分)を対象に、次の2つを機械的に洗い出した結果です。
- 出題が途切れていないテーマ — 収録している全ての回で出題され続けている分野。出題基準が大きく変わらない限り、次回も出る蓋然性が最も高いグループです
- 再出題の実績がある問題 — 問題文の語彙一致(Jaccard係数0.42以上)で、異なる回に類似問題が実在するペア。一度「焼き直された」問題は、また焼き直される——その観測事例そのものです
もちろん的中の保証はありません。ただ、収録25,161問の再出題率の実測が示すとおり、国家試験の出題は思われているよりずっと反復的です。「次に出るもの」を当てる最も堅実な方法は、「出続けているもの」を数えることだと考えています。
最新の第72回では、200問中60問(30.0%)が収録過去問と重なっていました。おおよそ3〜4問に1問は過去問の延長線上にある計算です。この層を確実に取ったうえで、残りを頻出テーマの周辺理解で拾いにいくのが、この試験の効率的な戦い方です。
再出題の実績がある予想問題10問──この場で解ける
収録データの中で、実際に回をまたいで「もう一度出た」実績のある問題です。 3回目の登場は十分ありえます。そのままここで解答・答え合わせができます(解説付き・登録不要)。
出題実績: 第70回 70AM034 → 第72回 72AM036 で再出題
敗血症マーカーはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
各臓器障害マーカーのうち、細菌性敗血症で上昇する項目を選びます。
解説
プロカルシトニン〈PCT〉はカルシトニンの前駆体で、重症細菌感染症や敗血症で全身の多くの組織から産生され、血中濃度が上昇します。細菌性敗血症の補助診断、重症度評価、抗菌薬治療の経過判断などに用いられます。
ただしPCT単独で診断するのではなく、感染巣、臓器障害、血液培養、乳酸値、臨床経過と併せて判断します。
選択肢の確認
1.KL‑6
誤りです。
KL-6は間質性肺炎の活動性評価に用いられる肺胞上皮由来マーカーです。
2.シスタチン C
誤りです。
シスタチンCは糸球体濾過機能を反映する腎機能マーカーです。
3.トロポニン T
誤りです。
トロポニンTは心筋障害を反映します。
4.カルプロテクチン
誤りです。
カルプロテクチンは便中測定で腸管炎症の評価などに用いられます。
5.プロカルシトニン
正しいです。
プロカルシトニンは細菌性重症感染症・敗血症で上昇する代表的マーカーです。
覚えるポイント
- 敗血症マーカーはプロカルシトニンです。
- PCTは細菌感染で上昇しやすいです。
- 診断は臨床所見・培養・乳酸などと総合します。
この問題のページ: 第72回 72AM036 / 前回の出題: 第70回 70AM034「敗血症マーカーはどれか。…」
出題実績: 第71回 71PM070 → 第72回 72AM071 で再出題
蛋白合成阻害作用を有する抗菌薬はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
抗菌薬の作用点を、核酸・細胞壁・蛋白合成に分類します。
解説
マクロライド系抗菌薬は細菌リボソームの50Sサブユニットに結合し、ペプチド鎖伸長・転位を阻害して蛋白合成を抑制します。代表薬はエリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンです。
他の選択肢はDNA合成または細胞壁合成を阻害します。
選択肢の確認
1.キノロン系
誤りです。
キノロン系はDNAジャイレース・トポイソメラーゼIVを阻害し、核酸合成を阻害します。
2.ペニシリン系
誤りです。
ペニシリン系はペニシリン結合蛋白に作用し、細胞壁ペプチドグリカン架橋を阻害します。
3.マクロライド系
正しいです。
マクロライド系は50Sリボソームに作用し、蛋白合成を阻害します。
4.グリコペプチド系
誤りです。
グリコペプチド系はD-Ala-D-Ala末端へ結合し、細胞壁合成を阻害します。
5.ホスホマイシン系
誤りです。
ホスホマイシン系はMurAを阻害し、細胞壁合成初期段階を阻害します。
覚えるポイント
- マクロライドは50Sで蛋白合成阻害です。
- キノロンはDNA合成阻害です。
- ペニシリン・グリコペプチド・ホスホマイシンは細胞壁合成阻害です。
この問題のページ: 第72回 72AM071 / 前回の出題: 第71回 71PM070「蛋白合成阻害作用を有する抗菌薬はどれか。…」
出題実績: 第70回 70PM010 → 第72回 72PM009 で再出題
尿沈渣の無染色標本(別冊No. 2)を別に示す。 矢印で示す結晶はどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
尿沈渣結晶の形態から、板状で角が欠けたコレステロール結晶を同定します。
解説
画像には、無色透明の大きな長方形ないし平板状結晶がみられ、角の一部が切り欠かれています。これはコレステロール結晶の典型像です。脂質尿を伴うネフローゼ症候群などで認められ、偏光下では複屈折を示します。
結晶鑑別では、形態に加えて尿pHと臨床背景を確認します。シスチンは六角形、リン酸アンモニウムマグネシウムは棺蓋状、尿酸は菱形・樽状など多彩、ビリルビンは黄褐色の針状・顆粒状を示します。
画像で見るポイント
長方形の平板、強い屈折性、角の切り欠きの3点を確認します。
選択肢の確認
1.尿 酸
誤りです。
尿酸結晶は黄色〜赤褐色で、菱形、樽形、ロゼット状など多彩です。画像の切り欠きを持つ大型平板状結晶とは異なります。
2.シスチン
誤りです。
シスチン結晶は無色の正六角形板状で、先天性シスチン尿症を示唆します。長方形ではありません。
3.ビリルビン
誤りです。
ビリルビン結晶は黄褐色の針状または顆粒状で、肝胆道系疾患などでみられます。
4.コレステロール
正しいです。
コレステロール結晶は大型の長方形平板状で、角が階段状に欠ける像が特徴です。画像に一致します。
5.リン酸アンモニウムマグネシウム
誤りです。
リン酸アンモニウムマグネシウム結晶は棺蓋状で、アルカリ尿やウレアーゼ産生菌感染でみられます。
覚えるポイント
- コレステロール結晶は大型平板状で角の切れ込みが特徴です。
- シスチンは六角形、リン酸アンモニウムマグネシウムは棺蓋状です。
- コレステロール結晶は脂質尿・ネフローゼ症候群を示唆します。
この問題のページ: 第72回 72PM009 / 前回の出題: 第70回 70PM010「尿沈渣の無染色標本(別冊No. 2)を別に示す。 矢印で示し…」
出題実績: 第71回 71AM076 → 第72回 72PM078 で再出題
治療薬物モニタリング〈TDM〉が必要なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
治療域が狭く、腎毒性・聴器毒性をもつアミノグリコシド系薬でTDMが必要なことを理解します。
解説
アミカシンはアミノグリコシド系抗菌薬で、治療効果と腎毒性・聴器毒性の回避のためTDMを行います。ピーク濃度は殺菌効果、トラフ濃度は蓄積・毒性リスクの評価に関係します。腎機能、投与間隔、採血時刻を正確に把握して解釈します。
TDMは、治療域が狭い、個体差が大きい、血中濃度と効果・毒性が関連する薬剤で有用です。
選択肢の確認
1.アミカシン
正しいです。
アミカシンは治療域が狭く腎毒性・聴器毒性があるため、TDMが重要です。
2.アンピシリン
誤りです。
アンピシリンは通常、日常診療で定型的なTDMを必要とする薬剤ではありません。
3.イミペネム
誤りです。
イミペネムでは重症例などで濃度測定が研究・特殊臨床で行われることはありますが、国試で代表的TDM対象薬とはしません。
4.エリスロマイシン
誤りです。
エリスロマイシンは一般に定型的TDMの対象ではありません。
5.セファゾリン
誤りです。
セファゾリンは通常、定型的TDMを必要としません。
覚えるポイント
- アミノグリコシド系はTDM対象です。
- ピークは効果、トラフは蓄積・毒性評価に重要です。
- 採血時刻と腎機能を必ず確認します。
この問題のページ: 第72回 72PM078 / 前回の出題: 第71回 71AM076「治療薬物モニタリング〈TDM〉が必要なのはどれか。…」
出題実績: 第70回 70AM084 → 第72回 72PM079 で再出題
免疫グロブリンで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
免疫グロブリンの構造、抗原結合、パパイン分解、クラス決定部位を整理します。
解説
免疫グロブリンをパパインでヒンジ部より上側で切断すると、抗原結合能をもつFabフラグメント2個とFcフラグメント1個が得られます。FabにはH鎖・L鎖の可変部が含まれます。
抗原抗体反応は水素結合、静電気力、疎水性相互作用、van der Waals力など非共有結合の総和です。免疫グロブリンクラスはH鎖定常部の種類で決まります。
選択肢の確認
1.抗原との結合は共有結合による。
誤りです。
抗原と抗体の結合は主に非共有結合で可逆的です。共有結合ではありません。
2.H 鎖の可変部は C 末端側に存在する。
誤りです。
H鎖の可変部はN末端側にあります。C末端側は定常部です。
3.L 鎖の定常部ドメインは 2 つからなる。
誤りです。
L鎖は1つの可変ドメインと1つの定常ドメインからなり、定常部ドメインが2つではありません。
4.Fab フラグメントはパパイン処理で得られる。
正しいです。
パパイン処理によりFabフラグメントとFcフラグメントが得られます。
5.グロブリンクラスは L 鎖のイディオタイプで決定される。
誤りです。
IgG、IgA、IgM、IgD、IgEのクラスはH鎖定常部の種類で決まります。L鎖イディオタイプではありません。
覚えるポイント
- パパインは2Fab+1Fcを作ります。
- 抗原結合は非共有結合です。
- 免疫グロブリンクラスはH鎖定常部で決まります。
この問題のページ: 第72回 72PM079 / 前回の出題: 第70回 70AM084「免疫グロブリンで正しいのはどれか。…」
出題実績: 第70回 70AM010 → 第72回 72AM003 で再出題
尿沈渣の無染色標本(別冊No. 1A)及び Sternheimer 染色標本(別冊No. 1B)を別 に示す。 この構造物はどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
円柱の幅、輪郭、内部構造、両端の形態から、ろう様円柱を同定します。
解説
画像の円柱は幅が広く、内部が均質で強い屈折性を示し、輪郭が明瞭です。両端は鈍く、亀裂や切れ込みを伴うようにみえます。Sternheimer染色では濃い赤紫色に染まり、これらはろう様円柱の特徴です。
ろう様円柱は各種円柱の最終変性像と考えられ、尿細管内で長時間停滞した蛋白基質が変性して形成されます。慢性腎不全や高度の腎実質障害でみられ、幅広いものは拡張した集合管で形成された幅広円柱として重症腎障害を示唆します。
画像で見るポイント
まず円柱内部に細胞や顆粒があるかを確認し、次に幅、屈折性、端の形を比較します。
選択肢の確認
1.硝子円柱
誤りです。
硝子円柱は無色透明で屈折性が弱く、平行な側縁と丸みのある端を示します。画像ほど濃厚で亀裂状ではありません。
2.顆粒円柱
誤りです。
顆粒円柱は内部に微細または粗大な顆粒を認めます。画像は内部が均質で、典型的な顆粒状構造ではありません。
3.上皮円柱
誤りです。
上皮円柱では尿細管上皮細胞の核や細胞質を円柱内に確認します。画像には明瞭な細胞成分がみられません。
4.赤血球円柱
誤りです。
赤血球円柱では円柱基質内に多数の赤血球が封入され、糸球体性血尿を示唆します。画像の均質な構造とは異なります。
5.ろう様円柱
正しいです。
ろう様円柱は均質で強い屈折性を示し、幅広く、鈍端や亀裂・切れ込みを伴うことがあり、画像所見に一致します。
覚えるポイント
- ろう様円柱は均質・高屈折性・鈍端・亀裂状構造が特徴です。
- 尿細管内で長時間停滞し変性した円柱です。
- 慢性腎不全など高度な腎実質障害を示唆します。
この問題のページ: 第72回 72AM003 / 前回の出題: 第70回 70AM010「尿沈渣の無染色標本(別冊No. 1A)と Sternheim…」
出題実績: 第71回 71PM018 → 第72回 72PM023 で再出題
肢誘導心電図(別冊No. 6)を別に示す。 心電図所見はどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
期外収縮の波形を、出現時期、QRS幅、先行P波、代償性休止から判定します。
解説
画像では、基本調律の途中に予定より早く出現する幅広く奇異なQRS波があり、明瞭な先行P波を伴いません。その後に完全代償性休止を認め、心室期外収縮〈PVC〉の所見です。
PVCは心室内の異所性興奮から生じるため、刺激が通常のHis-Purkinje系を介さず心筋内を伝わり、QRSが幅広くなります。単発PVCでは基礎調律と連結期、波形の単形性・多形性、頻度も確認します。
画像で見るポイント
基本調律より早く出る幅広いQRSと、その後の長い休止を探します。
選択肢の確認
1.心房細動
誤りです。
心房細動ではP波が消失し、R-R間隔が絶対的不整となります。画像は単発の幅広い早期QRSが中心です。
2.心房粗動
誤りです。
心房粗動では規則的な鋸歯状F波を認めます。画像所見とは異なります。
3.上室期外収縮
誤りです。
上室期外収縮では通常、早期P波に続く比較的狭いQRSを認めます。画像の幅広い奇異なQRSとは合いません。
4.Ⅲ度房室ブロック
誤りです。
Ⅲ度房室ブロックではP波とQRSが互いに無関係な房室解離を示します。単発期外収縮の波形ではありません。
5.心室期外収縮
正しいです。
心室期外収縮では先行P波を伴わない幅広い早期QRSと代償性休止を認め、画像に一致します。
覚えるポイント
- PVCは幅広い早期QRS、先行P波なし、代償性休止が基本です。
- 上室期外収縮は早期P波と通常は狭いQRSを示します。
- 心房細動はP波消失と絶対的不整です。
この問題のページ: 第72回 72PM023 / 前回の出題: 第71回 71PM018「肢誘導心電図(別冊No. 3)を別に示す。 所見はどれか。…」
出題実績: 第71回 71AM047 → 第72回 72PM049 で再出題
喀痰の Papanicolaou 染色標本(別冊No. 9)を別に示す。 出現している細胞はどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
喀痰細胞診で、小細胞癌の核所見と細胞配列を他の肺癌・非腫瘍細胞から区別します。
解説
画像では、細胞質に乏しい小型細胞が密に集簇し、核は濃染して大小不同を示し、互いに押し合う核の鋳型状配列〈nuclear molding〉を認めます。これらは小細胞癌細胞の特徴です。核クロマチンは細顆粒状で、壊死性背景や核線形成を伴うことがあります。
小細胞癌は神経内分泌癌で、喫煙との関連が強く、増殖・転移が速い腫瘍です。細胞診では腺癌の明瞭な核小体・腺腔形成や、扁平上皮癌のオレンジ好性細胞質・角化と区別します。
画像で見るポイント
密な小型細胞集塊、濃染核、細胞質の乏しさ、核同士の押し合いを確認します。
選択肢の確認
1.塵埃細胞
誤りです。
塵埃細胞は炭粉などを貪食した肺胞マクロファージで、豊富な泡沫状細胞質をもちます。画像の小型濃染腫瘍細胞集団とは異なります。
2.腺癌細胞
誤りです。
腺癌細胞は比較的豊富な淡い細胞質、偏在核、明瞭な核小体、腺腔状配列などを示しやすく、画像の核モールディングとは異なります。
3.小細胞癌細胞
正しいです。
小細胞癌細胞は細胞質に乏しく、濃染核、核モールディング、壊死性背景を示し、画像に一致します。
4.気管支上皮細胞
誤りです。
気管支上皮細胞は線毛や終末板をもち、規則的な蜂巣状配列を示します。悪性核所見とは異なります。
5.扁平上皮癌細胞
誤りです。
扁平上皮癌細胞は厚いオレンジ好性細胞質、角化、奇怪な細胞形態を示すことが多く、小細胞癌像とは異なります。
覚えるポイント
- 小細胞癌は小型細胞、乏しい細胞質、核モールディングが特徴です。
- 腺癌は腺腔形成・核小体、扁平上皮癌は角化・オレンジ好性細胞質です。
- 塵埃細胞は炭粉を貪食した肺胞マクロファージです。
この問題のページ: 第72回 72PM049 / 前回の出題: 第71回 71AM047「喀痰の Papanicolaou 染色標本(別冊No. 8)…」
出題実績: 第71回 71PM060 → 第72回 72PM061 で再出題
末梢血検査で赤血球数 310 万/μL、ヘモグロビン濃度 6.2 g/dL、ヘマトクリット 値 21.7%を認めた。 原因の特定に有用な検査項目はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
赤血球恒数から貧血の型を判定し、鉄欠乏の確認に最も有用な検査を選びます。
解説
赤血球数310万/μL、ヘモグロビン6.2 g/dL、ヘマトクリット21.7%から、MCVは約70 fL、MCHは約20 pg、MCHCは約28.6%です。したがって小球性低色素性貧血であり、最も頻度の高い鉄欠乏性貧血をまず考えます。
鉄欠乏の評価では貯蔵鉄を反映する血清フェリチンが最も有用です。炎症があるとフェリチンは急性相反応蛋白として上昇し得るため、血清鉄、総鉄結合能、トランスフェリン飽和度、CRPなども合わせて解釈します。
選択肢の確認
1.銅
誤りです。
銅欠乏でも貧血を生じ得ますが、この小球性低色素性貧血の原因特定で最初に選ぶ代表検査ではありません。
2.フェリチン
正しいです。
フェリチンは体内貯蔵鉄を反映し、低値は鉄欠乏を強く支持します。
3.ビタミン B12
誤りです。
ビタミンB12欠乏は主に巨赤芽球性の大球性貧血を起こすため、MCV約70 fLの所見とは合いません。
4.ハプトグロビン
誤りです。
ハプトグロビンは血管内溶血で低下し、溶血性貧血の評価に用います。小球性低色素性貧血の第一選択ではありません。
5.エリスロポエチン
誤りです。
エリスロポエチンは腎性貧血などの評価に関係しますが、鉄欠乏の原因特定にはフェリチンが優先されます。
覚えるポイント
- MCV = Ht×10/RBC、MCH = Hb×10/RBCです。
- 本例は小球性低色素性貧血です。
- 鉄欠乏の確認にはフェリチン低値が重要です。
この問題のページ: 第72回 72PM061 / 前回の出題: 第71回 71PM060「末梢血検査で赤血球数 200 万/μL、ヘモグロビン濃度 7…」
出題実績: 第70回 70PM054 → 第72回 72PM051 で再出題
H‑E 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肺組織内の管腔構造を、壁の構成と周囲の肺胞から同定します。
解説
画像の矢印部は、比較的小さな円形〜楕円形の管腔と、同心円状に厚い平滑筋層をもつ構造で、動脈です。肺動脈枝は気管支・細気管支に伴走することが多く、周囲には薄い肺胞隔壁と肺胞腔がみられます。
静脈やリンパ管は一般に壁が薄く、気管支には上皮、平滑筋、腺、軟骨などがみられます。構造物の同定では、内腔よりも壁の組織構成を見ることが重要です。
画像で見るポイント
矢印部の厚い平滑筋性中膜と、周囲の肺胞構造を確認します。
選択肢の確認
1.神 経
誤りです。
神経は神経線維束と周膜からなり、明瞭な血管内腔や厚い平滑筋性中膜をもちません。
2.動 脈
正しいです。
矢印部は内腔を囲む厚い平滑筋性中膜をもち、肺内の動脈に一致します。
3.肺 胞
誤りです。
肺胞は薄い隔壁に囲まれた多数の空隙であり、矢印部の厚い壁をもつ管腔構造ではありません。
4.気管支
誤りです。
気管支には上皮、平滑筋、腺、軟骨などを認めます。画像の矢印部には上皮や軟骨がなく、血管壁の形態です。
5.リンパ管
誤りです。
リンパ管は非常に薄い内皮性の壁をもち、通常は赤血球を含まず、矢印部の厚い中膜とは異なります。
覚えるポイント
- 動脈は内皮、厚い中膜、外膜からなります。
- 気管支は上皮・平滑筋・腺・軟骨を手掛かりにします。
- リンパ管は壁が薄く、内腔に赤血球を通常認めません。
この問題のページ: 第72回 72PM051 / 前回の出題: 第70回 70PM054「H‑E 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。 この臓器は…」
このリストの使い方
予想リストの正しい使い方は「この10個だけやる」ではなく、学習の優先順位付けです。
- まず上の予想問題をこのページで解く。正解しても、誤りの選択肢がなぜ誤りかまで言えるか確認する — 再出題は問い方を反転してくることが多いため、正解の暗記だけでは半分しか守れません
- 頻出テーマは臨床検査技師国家試験の分野別演習で周辺問題までまとめて解き、テーマごと固める
- 学習アプリで解けば正誤記録が残り、間違えた問題だけの解き直しがワンタップでできます(登録不要・無料)
時間が限られているほど、確実に出るところから固める価値は上がります。全体の学習設計は出題傾向分析も参考にしてください。
注意事項
本記事は収録データの統計的な傾向に基づく学習用の参考情報であり、実際の出題を保証するものではありません。出題基準の改定や制度改正があった場合、過去の傾向どおりにならない可能性があります。試験の日程・出願・実施要項は必ず公式発表を確認してください。収録データが更新され次第、本記事の予想も再計算して更新します。
よくある質問
第73回臨床検査技師国家試験の出題予想は当たりますか?
ピンポイントの的中を保証するものではありません。ただし実測では、臨床検査技師国家試験の最新収録回(第72回)の問題の30.0%が収録過去問と重なる再出題でした。この記事は「全回で出題が続くテーマ」と「再出題の実績がある問題」という、確率の高い側から並べた優先順位リストとして使ってください。
予想問題だけ勉強すれば受かりますか?
いいえ。このリストは学習の優先順位付けのためのもので、出題範囲の代わりにはなりません。予想問題と頻出テーマを最初の足場にして、分野別演習で周辺に広げていく使い方を推奨します。
この予想はいつ更新されますか?
収録データに新しい回が追加され次第、同じ照合方法で再計算して更新します。更新日は記事冒頭に表示しています。