データ・比較

医療系国家試験・資格試験の合格率ランキング【2026年】25試験比較

医療・福祉系を中心とする25試験の最新合格率を、公式発表の受験者数・合格者数とともに比較。高い順の一覧、合格率と難易度・取りやすさが一致しない理由、受験資格と合格基準の読み方まで解説します。

2026年8月30日時点の直近公式値では、掲載25試験の合格率は35.3%〜99.7%です。ただし、この順位をそのまま「難しい順」「取りやすい順」と読むことはできません。 養成課程や実務経験など受験前の選抜、受験者の新卒・既卒構成、合格基準、採点措置が試験ごとに異なるためです。

この記事では、コクシメイクの全30試験のうち、全国比較できる直近の受験者数・合格者数・合格率を確認できた25試験を同じ列で並べました。表で自分の試験を見つけたら、他資格との順位より、試験名のリンク先で同じ試験の推移と区分別基準を確認してください。進路の優劣ではなく、目標点と失点許容幅を設計するための資料です。

最新合格率ランキング(25試験)

順位 試験 直近回 受験者数 合格者数 合格率
1 助産師国家試験 第109回 2,046人 2,040人 99.7%
2 准看護師試験 令和7年度 10,741人 10,594人 98.6%
3 視能訓練士国家試験 第56回 804人 773人 96.1%
4 救急救命士国家試験 第49回 3,524人 3,344人 94.9%
5 歯科衛生士国家試験 第35回 7,882人 7,452人 94.5%
6 医師国家試験 第120回 9,980人 9,139人 91.6%
7 作業療法士国家試験 第61回 5,426人 4,947人 91.2%
8 理学療法士国家試験 第61回 12,436人 11,156人 89.7%
9 看護師国家試験 第115回 59,614人 52,666人 88.3%
10 保健師国家試験 第112回 7,467人 6,502人 87.1%
11 あん摩マッサージ指圧師国家試験 第34回 1,070人 910人 85%
12 臨床検査技師国家試験 第72回 4,693人 3,976人 84.7%
13 精神保健福祉士国家試験 第28回 7,107人 5,558人 78.2%
14 診療放射線技師国家試験 第78回 3,506人 2,670人 76.2%
15 柔道整復師国家試験 第34回 4,434人 3,170人 71.5%
16 介護福祉士国家試験 第38回 78,469人 54,987人 70.1%
17 薬剤師国家試験 第111回 12,774人 8,749人 68.5%
18 はり師・きゅう師国家試験 第34回 3,920人 2,634人 67.2%
19 言語聴覚士国家試験 第28回 2,187人 1,453人 66.4%
20 臨床工学技士国家試験 第39回 2,396人 1,573人 65.7%
21 歯科医師国家試験 第119回 2,837人 1,757人 61.9%
22 社会福祉士国家試験 第38回 25,430人 15,438人 60.7%
23 公認心理師国家試験 第9回 2,400人 1,441人 60%
24 管理栄養士国家試験 第40回 15,927人 7,582人 47.6%
25 第2種ME技術実力検定試験 第46回 4,530人 1,599人 35.3%

数値は各実施機関が公表した直近回の結果です。「はり師・きゅう師国家試験」の行は、公式発表におけるはり師の受験者数・合格者数・合格率を掲載しています。試験ごとに実施時期・母集団・採点方式が異なるため、順位は同一条件の難易度比較ではありません。各試験名から、回次別推移と合格基準を確認できます。

30秒で読み分ける:この表から分かること・分からないこと

25試験の中央値は78.2%ですが、これは「医療系国家試験なら約8割で受かる」という意味ではありません。受験者数は804人から78,469人まで約98倍の差があり、1ポイントの増減が表す人数も大きく異なります。まず、知りたいことに応じて使う列を分けてください。

知りたいこと この表で確認できるもの 追加で必要な情報
直近回に何人受け、何人受かったか 受験者数・合格者数・合格率 なし。ただし公式訂正の有無を確認
自分の試験が前年より上がったか 試験名リンク先の同一試験推移 回次ごとの受験者構成・基準変更
自分が合格圏か この表だけでは判定できない 当該回の合格基準と自分の区分別得点
どの資格が取りやすいか この表だけでは判定できない 受験資格、修業年限、費用、実習、試験形式
必要な勉強時間 この表にはない 既習度、出発点、利用可能時間を本人単位で測定

競合する資格ランキングで見かける「偏差値」や「標準勉強時間」は、全資格を同じ母集団・同じ試験で測った値とは限りません。本記事は根拠をそろえられる人数と率に限定し、独自の難易度ランクへ置き換えません。

比較対象と更新方法

対象は、当サイトが過去問を収録する30試験のうち、2026年8月30日までに全国集計の直近値を公式資料で確認できた25試験です。今回は第一種・第二種衛生管理者免許試験、エックス線作業主任者免許試験、調理師試験、美容師国家試験、理容師国家試験をランキングから外しました。都道府県別・地域別の値しかない試験や、同じ条件で比較できる直近値を確認できない試験へ推計値を補うことはしていません。

受験者数と合格者数は公式発表の値を使い、合格率は公式値を小数第1位に四捨五入して表記しています。公式側で訂正が出た場合は、当サイトも確認後に更新します。出典と確認日は末尾にまとめました。

合格率だけで難易度を決められない4つの理由

1. 受験資格が違う。 養成課程の修了、実務経験、指定科目の履修など、試験会場へ来るまでの条件が試験ごとに異なります。受験者集団が違う数字を、そのまま問題難易度として比べることはできません。

2. 新卒・既卒などの構成が違う。 公式発表が区分別合格率を示す試験もあります。全体合格率だけでは、自分に近い条件の受験者の状況を読み切れません。新卒率の高い試験と再受験者を多く含む試験の全体値も、同じ前提ではありません。

3. 基準の型が違う。 固定の得点率を求める試験、問題難易度に応じて基準を補正する試験、必修・実地・科目群など複数条件を課す試験が混在します。総得点が高くても別条件で不合格となり得る試験があります。

4. 1回分の値には揺れがある。 出題難易度、採点除外、受験者構成は年ごとに変わります。直近値は最新状況の把握には有用ですが、次回の合格率を保証する予測値ではありません。前年との差がそのまま問題難度の差とも限りません。

絶対基準・相対基準・複合基準の読み方

絶対基準を中心とする試験では、公式に示された得点ラインをまず分母まで確認します。採点除外で満点が変わる回もあるため、「例年およそ6割」だけで自己採点しないことが重要です。

問題難易度によって基準を補正する試験では、前年のボーダーを次回へ固定して考えないようにします。標準問題を取りこぼさないことと、公式発表後の基準確認を分けて考えます。

複合基準の試験では、総得点だけでなく必修、実地、科目群、禁忌肢などの条件を個別に管理します。たとえば、社会福祉士・精神保健福祉士は総得点条件に加えて指定科目群すべてで得点が必要です。看護師、医師、理学療法士・作業療法士なども、総得点だけを見ればよい試験ではありません。

正確な自己採点の手順は国家試験の自己採点ガイドで、採点除外・複数正答の扱いも含めて解説しています。

自分の試験では「順位」より推移を見る

学習計画に使うなら、他試験との順位よりも、同じ試験の複数回を比較してください。見る順番は、合格基準の型 → 直近数回の基準と合格率 → 自分の区分 → 過去問での区分別得点です。

当サイトの各試験別ページには、公式発表を確認できた試験について合格率推移と基準を掲載し、その下に収録問題から自動集計した分野・回次・画像問題の傾向を載せています。合格率が高かった回を安心材料にしたり、低かった回だけで過度に不安になったりせず、得点記録を基準へ照らしてください。

合格率を学習計画へ変える3ステップ

  1. 公式基準を分解する。 総得点、必修、実地、科目群などを別々のチェック項目にします。
  2. 過去問を本番単位で解く。 回次別演習で現在地を測り、分野別演習で不足を戻します。合格率ではなく、自分の得点履歴を判断材料にします。
  3. 根拠を説明できない正解を復習へ戻す。 選択肢の番号暗記を避け、正答理由と誤答理由を短く言語化します。

過去問の類似率が何を示し、何を示さないかは、全30試験・35,776問を照合した過去問学習ガイドに方法と限界を明記しています。

参考文献

記事の根拠や詳しい内容を確認できる資料です。最終確認:。

  1. 保健師・助産師・看護師国家試験:直近回の公式合格発表
  2. 准看護師試験:直近回の公式合格発表
  3. 視能訓練士国家試験:直近回の公式合格発表
  4. 救急救命士国家試験:直近回の公式合格発表
  5. 歯科衛生士国家試験:直近回の公式合格発表
  6. 医師国家試験:直近回の公式合格発表
  7. 理学療法士・作業療法士国家試験:直近回の公式合格発表
  8. あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師国家試験:直近回の公式合格発表
  9. 臨床検査技師国家試験:直近回の公式合格発表
  10. 精神保健福祉士国家試験:直近回の公式合格発表
  11. 精神保健福祉士国家試験:公式合格基準・正答
  12. 診療放射線技師国家試験:直近回の公式合格発表
  13. 柔道整復師国家試験:直近回の公式合格発表
  14. 介護福祉士国家試験:直近回の公式合格発表
  15. 薬剤師国家試験:直近回の公式合格発表
  16. 言語聴覚士国家試験:直近回の公式合格発表
  17. 臨床工学技士国家試験:直近回の公式合格発表
  18. 歯科医師国家試験:直近回の公式合格発表
  19. 社会福祉士国家試験:直近回の公式合格発表
  20. 社会福祉士国家試験:公式合格基準・正答
  21. 公認心理師国家試験:直近回の公式合格発表
  22. 公認心理師試験研修センター:回次別合格発表一覧
  23. 管理栄養士国家試験:直近回の公式合格発表
  24. 第2種ME技術実力検定試験:直近回の公式合格発表

よくある質問

合格率が最も低い試験が、最も難しい試験ですか?

いいえ。受験資格、受験者構成、合格基準、採点方式が異なるため、合格率の順位だけで問題難易度や資格取得の難しさは決められません。自分の試験では、公式基準と同一試験内の推移を優先して確認してください。

合格率はいつのデータですか?

2026年8月30日までに確認できた各試験の直近公式発表を使っています。試験ごとに実施回と発表時期が異なるため、表には年度ではなく公式の回次も併記しています。

掲載されていない5試験は不合格率が高いのですか?

そういう意味ではありません。同条件で比較できる全国の直近公式値を確認できない試験へ、地域値や推計値を当てはめなかったためです。各試験トップから収録問題と公式情報への導線は利用できます。

合格率を見た後、最初に何をすればよいですか?

公式の合格基準を総得点・必修・実地・科目群などに分解し、直近の過去問を本番単位で解いて各条件を満たせるか確認してください。足りない区分を分野別演習へ戻すと、数字が具体的な学習計画になります。

合格率が高い国家資格は取りやすいですか?

合格率だけでは決められません。受験前に養成課程、実習、卒業要件、実務経験などがあり、試験を受ける段階ですでに対象者が絞られている場合があります。資格取得までを比べるなら、試験当日の率に加え、受験資格、期間、費用、合格基準を同じ表で確認してください。

新卒と既卒では、どの合格率を見ればよいですか?

実施機関が新卒・既卒別を公表している場合は、自分に近い区分と全体の両方を確認します。ただし区分が同じでも学習歴や受験回数は異なるため、率だけで個人の合否は予測できません。最終的な計画は当該回の合格基準と自分の区分別得点から作ってください。

掲載25試験で合格率が最も高い・低い試験はどれですか?

2026年8月30日までに確認した直近回では、最も高いのは第109回助産師国家試験の99.7%、最も低いのは第46回第2種ME技術実力検定試験の35.3%です。ただし対象25試験内の直近値であり、資格取得全体の難易度や次回の合格率を示す順位ではありません。

理解したら、もう一問。

自分の試験を選んで、過去問演習を始めましょう。