第47回第2種ME技術実力検定試験 出題予想過去360問のデータで選ぶ頻出テーマと予想問題

出題予想|公開: 2026年8月24日コクシメイク編集部

第2種ME技術実力検定は合格率35.3%(第46回)と、医療系の試験の中でもかなり厳しい数字です。それでも収録3回・360問の照合では23.3%が過去問と重なる再出題でした。頻出テーマの反復学習が最も確実な得点源であることは、この試験でも変わりません。

この記事では第47回に向けて、数字が「出る」と示すテーマと問題を提示します。予想問題はこのページを離れずにそのまま解けます(無料・解説付き)。

予想の根拠と方法

この予想は、勘や経験則ではありません。コクシメイクが収録する第2種ME技術実力検定試験の過去問360問(3回分)を対象に、次の2つを機械的に洗い出した結果です。

  1. 出題が途切れていないテーマ — 収録している全ての回で出題され続けている分野。出題基準が大きく変わらない限り、次回も出る蓋然性が最も高いグループです
  2. 再出題の実績がある問題 — 問題文の語彙一致(Jaccard係数0.42以上)で、異なる回に類似問題が実在するペア。一度「焼き直された」問題は、また焼き直される——その観測事例そのものです

もちろん的中の保証はありません。ただ、収録25,161問の再出題率の実測が示すとおり、国家試験の出題は思われているよりずっと反復的です。「次に出るもの」を当てる最も堅実な方法は、「出続けているもの」を数えることだと考えています。

360分析した収録過去問
3回分照合した実施回
23.3%第46回の過去問重複率(実測)
10再出題実績のある予想問題

最新の第46回では、120問中28問(23.3%)が収録過去問と重なっていました。おおよそ3〜4問に1問は過去問の延長線上にある計算です。この層を確実に取ったうえで、残りを頻出テーマの周辺理解で拾いにいくのが、この試験の効率的な戦い方です。

テーマ側から見ると、下の頻出テーマ上位10件だけで計99問。収録360問の28%が、このわずか10テーマに集中しています。

第47回に向けた頻出テーマ10

収録3回すべてで出題が続いているテーマを、出題数の多い順に並べています。 バーの長さが出題数です。「実例」から実際の過去問をこのサイト上で解けます。

  1. 電気安全・医用電気設備/接地・非接地配線・電源設備3回中3回・計15
    実例: 第46回 46AM57JIS T 1022で規定されている、自家用発電設備に求められる連続運転時間は最…」第45回 45AM53第44回 44AM54
  2. 生体電位・モニタ/電極・雑音・波形処理3回中3回・計14
    実例: 第46回 46AM24血液ガス分析で二酸化炭素分圧の測定に用いる電極はどれか。…」第45回 45AM17第44回 44PM26
  3. 循環・呼吸・体温計測/血圧・心拍出量3回中3回・計10
    実例: 第46回 46AM41聴診法で幼児の血圧を測る際に成人の場合と異なる点はどれか。…」第45回 45AM41第44回 44AM32
  4. 電気安全・医用電気設備/漏れ電流・電撃安全3回中3回・計10
    実例: 第46回 46AM56JIS T 0601-1での医用電気機器のクラス別分類で、すべてのクラスに要求さ…」第45回 45AM56第44回 44AM56
  5. 電気回路・電源/直流回路・電力計算3回中3回・計9
    実例: 第46回 46PM13図の各抵抗器はすべて3Ωである。AB間の合成抵抗は何Ωか。…」第45回 45AM13第44回 44AM14
  6. 生体電位・モニタ/心電図・誘導・点検3回中3回・計9
    実例: 第46回 46AM31心電図の双極肢誘導(第Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ誘導)の関係で正しいのはどれか。…」第45回 45PM41第44回 44AM28
  7. エネルギー治療・外科機器/電気メス・対極板3回中3回・計9
    実例: 第46回 46AM51電気メスの定期点検で負荷抵抗500 Ωの無誘導抵抗と熱電対形高周波電流計を接続し…」第45回 45AM34第44回 44AM34
  8. ディジタル・情報通信/2進数・AD変換・論理3回中3回・計8
    実例: 第46回 46AM18フルスケール10 Vp-pの10ビットAD変換器の分解能はおよそいくらか。…」第45回 45PM17第44回 44AM18
  9. 波動・光・放射線/光・レーザ・電磁波3回中3回・計8
    実例: 第46回 46AM22波長が最も長いのはどれか。…」第45回 45AM11第44回 44AM22
  10. 呼吸療法・麻酔/麻酔器・手術室機器3回中3回・計7
    実例: 第46回 46AM40麻酔器に接続しない医療ガス配管設備はどれか。…」第45回 45AM35第44回 44AM38

再出題の実績がある予想問題10問──この場で解ける

収録データの中で、実際に回をまたいで「もう一度出た」実績のある問題です。 3回目の登場は十分ありえます。そのままここで解答・答え合わせができます(解説付き・登録不要)。

予想問題 1ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第44回 44AM18 第46回 46AM19 で再出題

2進数10101の4倍の数はどれか。

解説と出題履歴を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、2進数の掛け算が問われています。

2進数では、2倍は左へ1ビットシフト、4倍は左へ2ビットシフトです。
つまり、2進数の末尾に 0を2個追加すると4倍になります。

解説

2進数 10101 を4倍します。

4は2進数で 100 です。
2進数で4倍することは、左に2ビットずらすことと同じです。

計算の流れは次の通りです。

10101 を左に2ビットシフト
10101 → 1010100

したがって、2進数10101の4倍は 1010100 です。

10進数で確認すると、次のようになります。

10101 は、16 + 4 + 1 = 21
21 × 4 = 84
84を2進数にすると 1010100

よって、正答は 4.1010100 です。

ひっかけポイント
2進数で「4倍」は、末尾に0を1個ではなく、0を2個付けます。0を1個付けるのは2倍です。

選択肢の確認

1.101010
誤り。
10101の末尾に0を1個付けた形です。これは2倍に相当し、4倍ではありません。

2.101101
誤り。
10101を左に2ビットシフトした形ではありません。2進数の4倍では、元の並びを保ったまま末尾に0を2個付けます。

3.101111
誤り。
10101の4倍ではありません。4倍ではビット列を左へ2桁ずらすため、1010100になります。

4.1010100
正しい。
10101を4倍するには左へ2ビットシフトします。10101の末尾に0を2個付けるので、1010100になります。

5.1110100
誤り。
10101を左へ2ビットシフトした結果ではありません。元の10101の並びが変わっているため、4倍の計算結果と一致しません。

覚えるポイント

  • 2進数では、2倍は左へ1ビットシフトです。
  • 2進数では、4倍は左へ2ビットシフトです。
  • 左シフトでは、末尾に0を追加します。
  • 10101の4倍は、10101の末尾に0を2個付けた 1010100 です。

この問題のページ: 第46回 46AM19前回の出題: 第44回 44AM18「2 進数 10101 の 2 倍の数はどれか。…」

予想問題 2ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第44回 44AM44 第46回 46AM35 で再出題

体外式ペースメーカで正しいのはどれか。

解説と出題履歴を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、医用治療機器体外式ペースメーカの構造と安全上の特徴が問われています。とくにミクロショック対策の考え方が重要です。

解説

体外式ペースメーカは、体の外に本体を置き、リード(カテーテル電極)を心臓に留置して、一時的にペーシング(電気刺激で心臓を拍動させること)を行う装置です。

ここで特に大切なのがミクロショック対策です。心臓に直接つながる電極は、ごくわずかな電流でも心室細動を起こす危険があります。そのため、電極のコネクタは、人の指などが充電部に触れて電流が流れ込まないように、**タッチプルーフ型(指が触れても通電部に触れない構造)**のコネクタが使われます。

各部の一般的な特徴:

  • コネクタ:感電・ミクロショック防止のためタッチプルーフ型
  • 電極:一時ペーシングでは**双極(バイポーラ)**リードが基本で、外部からの電気的な影響を受けにくい。
  • 出力(ペーシング出力やレート):本体のつまみやボタンで術者が直接調整する。

安全管理上のポイント
心臓に直接電流を流す機器では、わずかな漏れ電流でもミクロショックにつながります。タッチプルーフ型コネクタや絶縁は、この危険を防ぐための重要な対策です。

選択肢の確認

1.カテーテル電極のコネクタはタッチプルーフ型である。
正しい。
心臓に直結する電極では、感電やミクロショックを防ぐため、指が触れても通電部に触れないタッチプルーフ型コネクタが用いられます。

2.カテーテル電極は単極である。
誤り。
一時ペーシングのカテーテル電極は一般に**双極(バイポーラ)**です。単極とは限りません。

3.本体外装は金属製である。
誤り。
体外式ペースメーカの本体外装は、絶縁性を確保するため一般に樹脂(プラスチック)製です。金属製ではありません。

4.バッテリーの交換ができない。
誤り。
体外式ペースメーカは外部に本体があり、電池(バッテリー)を交換できます。交換できないのは体内に植え込む植込み型の場合です。

5.ペーシング出力はプログラマで調整する。
誤り。
体外式ペースメーカの出力は本体のつまみやボタンで直接調整します。プログラマ(体外からの設定器)で調整するのは植込み型ペースメーカです。

覚えるポイント

  • 体外式ペースメーカの電極コネクタはタッチプルーフ型で、ミクロショックを防ぐ。
  • 一時ペーシングの電極は一般に双極(バイポーラ)
  • 本体外装は絶縁のため樹脂製で、バッテリーは交換可能
  • 出力は本体で直接調整する。プログラマで設定するのは植込み型ペースメーカ。

この問題のページ: 第46回 46AM35前回の出題: 第44回 44AM44「体外式ペースメーカについて正しいのはどれか。…」

予想問題 3ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第44回 44AM45 第46回 46PM37 で再出題

AEDで正しいのはどれか。

解説と出題履歴を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、**AED(自動体外式除細動器)**の基本機能が問われています。

AEDは心電図を自動解析し、除細動が必要な波形かどうかを判断します。代表的に検出対象となるのは心室細動です。

解説

AEDは、突然の心停止時に使用される除細動器です。

AEDの重要な役割は、装着した電極パッドから心電図を解析し、除細動が必要かどうかを判定することです。除細動が必要と判断される代表的な不整脈は、心室細動や無脈性心室頻拍です。

AEDは一般使用者でも扱えるように、音声案内や自動解析機能を備えています。一方で、手動式除細動器のような細かな設定や、同期通電、経皮ペーシングなどの機能は通常のAEDにはありません。

安全管理上のポイント
AED使用時は、心電図解析中や通電時に患者へ触れないことが重要です。通電前には周囲へ離れるよう声をかけます。

選択肢の確認

1.単相性波形を使用する。
誤り。
現在のAEDでは、一般に二相性波形が用いられます。単相性波形は古い除細動器で使われていた方式として理解します。

2.2つの通電ボタンがある。
誤り。
AEDは一般使用者でも使いやすいように設計されており、通電操作はシンプルです。2つの通電ボタンを同時に押すような手動式除細動器の操作とは区別します。

3.経皮ペーシングができる。
誤り。
経皮ペーシングは、徐脈などに対して皮膚上から電気刺激を与える機能です。通常のAEDの機能ではなく、ペーシング機能を備えた除細動器で行います。

4.R波同期機能がある。
誤り。
R波同期機能は、心房細動や心房粗動などに対する同期カルディオバージョンで重要です。AEDは自動解析後に除細動を行う装置であり、通常のAEDにR波同期機能はありません。

5.心室細動の検出ができる。
正しい。
AEDは心電図を自動解析し、心室細動などの除細動適応波形を検出できます。心室細動を検出し、必要な場合に通電を指示することがAEDの重要な機能です。

覚えるポイント

  • AEDは自動体外式除細動器です。
  • AEDは心電図を自動解析し、除細動の要否を判断します。
  • AEDは心室細動や無脈性心室頻拍を検出します。
  • 通常のAEDには、経皮ペーシングやR波同期機能はありません。
  • AED使用時は、解析中と通電時に患者へ触れないことが重要です。

この問題のページ: 第46回 46PM37前回の出題: 第44回 44AM45「AED で正しいのはどれか。…」

予想問題 4ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第45回 45AM9 第46回 46AM3 で再出題

血液で誤っているのはどれか。

解説と出題履歴を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、血液成分の基本白血球分画が問われています。

「誤っているのはどれか。」なので、記述として誤っている選択肢を選びます。

解説

血液は、血漿と血球成分からなります。

血球成分には、主に次の3つがあります。

  • 赤血球
  • 白血球
  • 血小板

赤血球は酸素運搬を担い、血球成分の中でもっとも数が多い細胞です。

白血球には、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球などがあります。通常、白血球の中でもっとも多いのは好中球です。

したがって、「もっとも数が多い白血球はリンパ球である。」という記述は誤りです。

選択肢の確認

1.記述としては正しい。
赤血球の寿命は約120日です。

2.記述としては正しい。
血液の細胞成分の中でもっとも数が多いのは赤血球です。

3.正答。記述としては誤り。
白血球の中でもっとも数が多いのは、一般に好中球です。リンパ球ではありません。

4.記述としては正しい。
血清は、血漿からフィブリノゲンなどの凝固成分を除いたものです。

5.記述としては正しい。
血小板数20万/μLは、一般的な基準値範囲内です。

覚えるポイント

  • 赤血球の寿命は約120日
  • 血球成分で最も多いのは赤血球
  • 白血球で最も多いのは、一般に好中球
  • 血清 = 血漿 − 凝固成分。

この問題のページ: 第46回 46AM3前回の出題: 第45回 45AM9「血液で誤っているのはどれか。…」

予想問題 5ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第45回 45PM9 第46回 46AM1 で再出題

原尿のうち尿細管で再吸収されるのはおよそ何%か。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、腎臓で作られる原尿の大部分が尿細管で再吸収されることを押さえます。

原尿は大量に作られますが、実際に尿として排泄される量はごく一部です。

解説

糸球体でろ過されてできる液体を原尿といいます。

原尿には、水、電解質、ブドウ糖、アミノ酸などが含まれます。これらの多くは尿細管で再吸収され、体内に戻ります。

1日に作られる原尿はおよそ150 L程度ですが、実際の尿量はおよそ1〜2 L程度です。したがって、原尿の大部分、つまり**約99%**が再吸収されます。

第2種MEではここを押さえる
腎臓の問題では、「ろ過」「再吸収」「分泌」「排泄」を分けて理解することが大切です。

選択肢の確認

1.誤り。
1%では少なすぎます。原尿のほとんどは尿として排泄されるのではなく、再吸収されます。

2.誤り。
30%では少なすぎます。

3.誤り。
60%でも少なすぎます。

4.誤り。
75%も再吸収率としては低すぎます。

5.正しい。
原尿のうち、およそ99%が尿細管で再吸収されます。

覚えるポイント

  • 原尿は糸球体でろ過されてできる。
  • 原尿の大部分は尿細管で再吸収される。
  • 原尿の再吸収率はおよそ99%

この問題のページ: 第46回 46AM1前回の出題: 第45回 45PM9「尿細管で再吸収されないのはどれか。…」

予想問題 6ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第44回 44AM8 第46回 46AM8 で再出題

下垂体後葉ホルモンはどれか。

解説と出題履歴を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、下垂体前葉ホルモンと後葉ホルモンの区別が問われています。

下垂体後葉から放出される代表的なホルモンは、バゾプレシンとオキシトシンです。

解説

下垂体は、前葉と後葉で分泌されるホルモンが異なります。

下垂体前葉からは、成長ホルモン、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモンなどが分泌されます。

下垂体後葉からは、主に次のホルモンが放出されます。

  • バゾプレシン
  • オキシトシン

バゾプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ、腎臓での水の再吸収を促進します。

選択肢の確認

1.誤り。
成長ホルモンは下垂体前葉ホルモンです。

2.誤り。
プロラクチンは下垂体前葉ホルモンです。

3.正しい。
バゾプレシンは下垂体後葉から放出されるホルモンです。

4.誤り。
甲状腺刺激ホルモンは下垂体前葉ホルモンです。

5.誤り。
副腎皮質刺激ホルモンは下垂体前葉ホルモンです。

覚えるポイント

  • 下垂体後葉ホルモンはバゾプレシンオキシトシン
  • バゾプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれる。
  • 成長ホルモン、プロラクチン、TSH、ACTHは下垂体前葉。

この問題のページ: 第46回 46AM8前回の出題: 第44回 44AM8「下垂体後葉から分泌されるのはどれか。…」

予想問題 7ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第44回 44PM33 第46回 46AM42 で再出題

熱希釈法(ボーラス法)による心拍出量測定で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、生体計測熱希釈法(ボーラス法)による心拍出量測定の手技が問われています。指示薬(冷水)の注入位置と温度計測の位置を正しく理解することがポイントです。

解説

**熱希釈法(ボーラス法)は、肺動脈カテーテル(スワン・ガンツカテーテル)を用いて心拍出量を測る方法です。指示薬として冷たい生理食塩水など(冷水)**を使います。

測定の流れ:

  • カテーテルの先端は肺動脈に留置する。
  • カテーテルの手前側にある注入口から、右心房付近に冷たい指示薬を**素早く(ボーラスで)**注入する。
  • 注入された冷水は右心房 → 右心室 → 肺動脈へと流れ、血液と混ざって温度が変化する。
  • カテーテル先端(肺動脈)にある**サーミスタ(温度センサ)**で、流れてくる血液の温度変化を測定する。
  • 温度の下がり方と戻り方(熱希釈曲線)から心拍出量を計算する。

心拍出量が多いほど冷水はすぐに薄まり温度変化は小さく短くなり、少ないほど温度変化は大きく長く続きます。冷水は素早く注入するほうが正確な曲線が得られます。また、この方法は繰り返し測定が可能です。

図で見るポイント
「右心房で冷水を注入 → 肺動脈で温度を測る」という血液の流れの順番をイメージすると、注入位置と計測位置の関係が整理できます。

選択肢の確認

1.カテーテル先端は右心室に留置する。
誤り。
温度を測るカテーテル先端(サーミスタ)は肺動脈に留置します。右心室ではありません。

2.右心房付近に指示薬を注入する。
正しい。
冷たい指示薬は右心房付近の注入口から素早く注入します。その後、血液と混ざりながら肺動脈へ流れます。

3.指示薬をできるだけゆっくり注入する。
誤り。
指示薬は**素早く(ボーラスで)**注入します。ゆっくり注入すると正確な熱希釈曲線が得られません。

4.右心室内の温度を計測する。
誤り。
温度を計測するのは先端センサのある肺動脈です。右心室内の温度ではありません。

5.繰り返し測定はできない。
誤り。
熱希釈法(ボーラス法)は条件を整えれば繰り返し測定が可能です。

覚えるポイント

  • 熱希釈法(ボーラス法)は肺動脈カテーテルで心拍出量を測る方法。
  • 右心房付近で冷水(指示薬)を素早く注入し、肺動脈で温度変化を計測する。
  • 心拍出量が多いほど温度変化は小さく短い。
  • 繰り返し測定が可能な方法である。

この問題のページ: 第46回 46AM42前回の出題: 第44回 44PM33「熱希釈法による心拍出量測定で誤っているのはどれか。…」

予想問題 8ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第45回 45PM37 第46回 46PM40 で再出題

ECMOの構成要素でないのはどれか。

解説と出題履歴を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、ECMOの基本構成要素が問われています。

ECMOは、血液を体外へ取り出し、ポンプで駆動し、膜型人工肺でガス交換を行って体内へ戻す補助循環・呼吸補助装置です。

解説

ECMOは、Extracorporeal Membrane Oxygenation の略で、日本語では体外式膜型人工肺と呼ばれます。

代表的な構成要素は次の通りです。

  • 脱血カニューレ
  • 遠心ポンプ
  • 膜型人工肺
  • 送血カニューレ
  • 流量計
  • 圧モニタ、気泡検出器、温度管理機構など

ECMOは閉鎖回路として運用されることが基本です。そのため、人工心肺回路で使われるような貯血槽は、ECMOの通常の構成要素ではありません。

貯血槽があると血液と空気が接触しやすくなり、凝固や炎症反応、感染、空気混入などのリスクが増えます。ECMOでは長時間使用するため、閉鎖性を保つことが重要です。

ME機器管理での注意点
ECMOでは、流量、回路圧、人工肺のガス交換、抗凝固、血栓、気泡、カニューレ位置を総合的に確認します。貯血槽を持つ人工心肺回路との違いも重要です。

選択肢の確認

1.遠心ポンプ
該当します。
遠心ポンプは、ECMO回路内で血液を駆動するために用いられます。長時間の補助循環で一般的に使用されるポンプです。

2.流量計
該当します。
流量計は、ECMO回路の血流量を確認するために必要です。十分な補助が行えているかを管理するうえで重要な構成要素です。

3.膜型人工肺
該当します。
膜型人工肺は、血液中の二酸化炭素を除去し、酸素を付加するための装置です。ECMOの中心的な構成要素です。

4.脱血カニューレ
該当します。
脱血カニューレは、患者から血液を体外回路へ取り出すために使用します。ECMO回路の入口にあたる重要な構成要素です。

5.貯血槽
正答。構成要素ではありません。
貯血槽は、通常のECMOの基本構成要素ではありません。ECMOは閉鎖回路として運用されるため、人工心肺のように血液を貯めるリザーバを基本的には持ちません。

覚えるポイント

  • ECMOは体外式膜型人工肺です。
  • 主な構成要素は、脱血カニューレ、遠心ポンプ、膜型人工肺、送血カニューレ、流量計です。
  • ECMOは基本的に閉鎖回路です。
  • 貯血槽はECMOの通常の構成要素ではありません。
  • ECMO管理では、流量、圧、酸素化、抗凝固、血栓、気泡を確認します。

この問題のページ: 第46回 46PM40前回の出題: 第45回 45PM37「PCPS(V-A ECMO)装置の構成要素はどれか。…」

予想問題 9ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第44回 44AM58 第46回 46PM57 で再出題

非接地配線方式の主たる役割はどれか。

解説と出題履歴を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、ME機器安全管理非接地配線方式の主な役割が問われています。似た安全対策(保護接地や等電位接地)と混同しないことがポイントです。

解説

非接地配線方式とは、電源の片側を接地しない(大地から浮かせる)配線方式です。

普通の接地された配線では、電源の一方の線が機器の故障などで大地につながる(一線地絡)と、大きな漏れ電流が流れて、漏電遮断器が働き電源が止まってしまいます。手術中にこれが起きると、生命維持装置が突然停止して危険です。

非接地配線方式では、電源が大地から浮いているため、一線地絡が1か所起きても大きな電流が流れず、電源が止まりません。これにより、手術室などで電源を保ったまま安全に使い続けられます。

つまり、非接地配線方式の主な役割は一線地絡時の停電防止です。

ひっかけポイント
非接地配線方式の役割を「ミクロショック防止」と勘違いしやすいですが、ミクロショックを防ぐのは主に等電位接地(保護接地)です。非接地配線方式の主目的は地絡時の停電防止です。

選択肢の確認

1.一線地絡時の停電防止
正しい。
電源が大地から浮いているため、一線地絡が1か所起きても大きな電流が流れず、電源が止まりません。これが主たる役割です。

2.保護接地線断線時の安全確保
誤り。
保護接地線が切れたときの備えは保護接地の冗長性などの話で、非接地配線方式の主たる役割ではありません。

3.ミクロショックによる心室細動の防止
誤り。
ミクロショックを防ぐ主な対策は**等電位接地(保護接地)**です。非接地配線方式の主たる役割ではありません。

4.商用交流雑音の低減
誤り。
雑音(ノイズ)対策はシールドやフィルタなどで行います。非接地配線方式の主たる役割ではありません。

5.電源供給停止時の非常電源の代替
誤り。
停電時に電力を供給するのは**非常電源(自家用発電設備など)**の役割です。非接地配線方式が非常電源の代わりになるわけではありません。

覚えるポイント

  • 非接地配線方式の主役割は一線地絡時の停電防止
  • 仕組み:電源を大地から浮かせ、1か所の地絡では大電流が流れず電源が止まらない。
  • **ミクロショック防止は等電位接地(保護接地)**の役割(混同に注意)。
  • 絶縁監視装置とあわせて運用し、地絡の発生を監視する。

この問題のページ: 第46回 46PM57前回の出題: 第44回 44AM58「非接地配線方式で誤っているのはどれか。…」

予想問題 10類似問題が再出題された実績

出題実績: 第44回 44PM13 第46回 46PM52 で再出題

図の回路で測定している漏れ電流はどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

図では、複数のCF形装着部を一括して測定器MDへ接続し、さらに保護接地線を開放しています。したがって、測定しているのは保護接地開放という単一故障状態における合計患者漏れ電流です。

解説

患者漏れ電流は、装着部から患者を経由して大地へ流れ得る電流を想定して測定します。同じ種類の複数の装着部をまとめて一つの測定器MDへ接続して測る場合は、個々の装着部の患者漏れ電流ではなく、合計患者漏れ電流です。

また、3P-2P変換プラグの接地線を「接続しない」とした図は、保護接地という一つの保護手段を失わせた状態です。これは正常状態ではなく単一故障状態に当たります。

一方、接地漏れ電流は、機器の電源部から保護接地線を通って大地へ流れる電流です。その測定では保護接地線に測定器を挿入して電流を測ります。この図のMDは保護接地線ではなく装着部側に接続されているため、接地漏れ電流の測定回路ではありません。

図の読み方
何本をまとめてMDへ接続しているかで「患者漏れ電流」と「合計患者漏れ電流」を、保護手段を開放しているかで「正常状態」と「単一故障状態」を判断します。

選択肢の確認

1.接地漏れ電流(単一故障状態)
誤り。単一故障状態ではありますが、MDは保護接地線ではなく装着部側に置かれています。

2.患者漏れ電流(正常状態)
誤り。保護接地が開放されているため正常状態ではなく、複数の装着部も一括されています。

3.患者漏れ電流(単一故障状態)
誤り。単一故障状態は合っていますが、一つの装着部を個別に測る回路ではありません。

4.合計患者漏れ電流(正常状態)
誤り。合計患者漏れ電流の回路ですが、保護接地が開放されているため正常状態ではありません。

5.合計患者漏れ電流(単一故障状態)
正しい。複数装着部を一括してMDへ接続し、保護接地を開放した測定です。

覚えるポイント

  • 装着部を個別に測る:患者漏れ電流。
  • 同種の複数装着部を一括して測る:合計患者漏れ電流。
  • 一つの保護手段を失わせる:単一故障状態。
  • 接地漏れ電流は保護接地線を流れる電流であり、MDを置く経路で見分ける。

この問題のページ: 第46回 46PM52前回の出題: 第44回 44PM13「図の回路の電流 I[A]はどれか。…」

このリストの使い方

予想リストの正しい使い方は「この10個だけやる」ではなく、学習の優先順位付けです。

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時間が限られているほど、確実に出るところから固める価値は上がります。全体の学習設計は出題傾向分析も参考にしてください。

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本記事は収録データの統計的な傾向に基づく学習用の参考情報であり、実際の出題を保証するものではありません。出題基準の改定や制度改正があった場合、過去の傾向どおりにならない可能性があります。試験の日程・出願・実施要項は必ず公式発表を確認してください。収録データが更新され次第、本記事の予想も再計算して更新します。

よくある質問

第47回第2種ME技術実力検定試験の出題予想は当たりますか?

ピンポイントの的中を保証するものではありません。ただし実測では、第2種ME技術実力検定試験の最新収録回(第46回)の問題の23.3%が収録過去問と重なる再出題でした。この記事は「全回で出題が続くテーマ」と「再出題の実績がある問題」という、確率の高い側から並べた優先順位リストとして使ってください。

予想問題だけ勉強すれば受かりますか?

いいえ。このリストは学習の優先順位付けのためのもので、出題範囲の代わりにはなりません。予想問題と頻出テーマを最初の足場にして、分野別演習で周辺に広げていく使い方を推奨します。

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