令和8年度准看護師試験 出題予想過去900問のデータで選ぶ頻出テーマと予想問題
出題予想|公開: 2026年8月24日|コクシメイク編集部
准看護師試験は毎回300問。合格率は例年96〜99%と高い一方で、収録3回分・900問の照合では最新回の50.3%が過去問と重なっていました。「過去問がそのまま得点になる」度合いが非常に高く、出題予想=過去の頻出の延長線がかなりの精度で成り立つ試験です。
この記事では令和8年度に向けて、数字が「出る」と示すテーマと問題を提示します。予想問題はこのページを離れずにそのまま解けます(無料・解説付き)。
予想の根拠と方法
この予想は、勘や経験則ではありません。コクシメイクが収録する准看護師試験の過去問900問(3回分)を対象に、次の2つを機械的に洗い出した結果です。
- 出題が途切れていないテーマ — 収録している全ての回で出題され続けている分野。出題基準が大きく変わらない限り、次回も出る蓋然性が最も高いグループです
- 再出題の実績がある問題 — 問題文の語彙一致(Jaccard係数0.42以上)で、異なる回に類似問題が実在するペア。一度「焼き直された」問題は、また焼き直される——その観測事例そのものです
もちろん的中の保証はありません。ただ、収録25,161問の再出題率の実測が示すとおり、国家試験の出題は思われているよりずっと反復的です。「次に出るもの」を当てる最も堅実な方法は、「出続けているもの」を数えることだと考えています。
最新の令和7年度では、300問中151問(50.3%)が収録過去問と重なっていました。2問に1問が「見たことのある問題」で構成される試験です。ここまで反復が強いと、対策の中心は迷いなく過去問になります。下の予想リストは「その中でも特に戻ってくる確率が高いもの」の抽出です。
テーマ側から見ると、下の頻出テーマ上位10件だけで計144問。収録900問の16%が、このわずか10テーマに集中しています。
令和8年度に向けた頻出テーマ10選
収録3回すべてで出題が続いているテーマを、出題数の多い順に並べています。 バーの長さが出題数です。「実例」から実際の過去問をこのサイト上で解けます。
- 患者理解・ストレス・看護過程全3回中3回・計19問
- 診察・検査・処置の基本全3回中3回・計16問
- 脳神経・眼耳鼻疾患の看護全3回中3回・計16問
- 医療保険・医療提供体制全3回中3回・計15問
- 倫理・権利・安全の基礎全3回中3回・計14問
- 骨・関節・骨髄全3回中3回・計13問
- 健康概念・看護職の基礎全3回中3回・計13問
- 清潔・衣生活・排泄の基本全3回中3回・計13問
- 成人期・終末期の基礎全3回中3回・計13問
- 清拭・洗髪・足浴全3回中3回・計12問
再出題の実績がある予想問題10問──この場で解ける
収録データの中で、実際に回をまたいで「もう一度出た」実績のある問題です。 3回目の登場は十分ありえます。そのままここで解答・答え合わせができます(解説付き・登録不要)。
出題実績: 令和5年度 R05A29 → 令和7年度 R07B30 で再出題
世界保健機関(WHO)が示す健康のとらえ方はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、WHOの健康の定義が問われています。
WHOでは、健康を単に「病気がないこと」ではなく、身体的、精神的、社会的に良好な状態としてとらえます。
解説
WHOの健康の定義では、健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病や虚弱がないことではないとされています。
したがって、選択肢の中では「完全に良好な状態である」が最も適切です。
看護では、健康を身体面だけで判断しません。病気がなくても、不安が強い、孤立している、生活に困難がある場合は、健康上の課題として支援を考えます。
看護のポイント
患者を理解するときは、身体症状だけでなく、精神状態、家族関係、仕事、経済面、社会的役割も含めて全人的に捉えます。
選択肢の確認
1.自らの健康をコントロールし改善できる。
誤り。
これはヘルスプロモーションの考え方に近い内容です。WHOの健康の定義そのものとしては、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であることを押さえます。
2.完全に良好な状態である。
正しい。
WHOの健康の定義では、健康は身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態とされています。単に病気がないことではありません。
3.病気でないことである。
誤り。
WHOの健康の定義では、健康は単に疾病や虚弱がないことではありません。身体面、精神面、社会面を含めて考えます。
4.健康状態は変化しない。
誤り。
健康状態は、年齢、生活、環境、病気、心理状態、社会状況によって変化します。固定されたものではありません。
覚えるポイント
- WHOの健康の定義は、身体的、精神的、社会的に良好な状態である。
- 健康は、単に病気がないことではない。
- 看護では、患者を身体面だけでなく全人的に理解する。
- 精神面や社会面の問題も健康に影響する。
- 「病気でないことだけが健康ではない」と覚える。
この問題のページ: 令和7年度 R07B30 / 前回の出題: 令和5年度 R05A29「世界保健機関(WHO)が示す健康のとらえ方はどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A32 → 令和7年度 R07B32 で再出題
医療安全について、正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、医療安全の基本的な考え方が問われています。
医療安全では、事故やインシデントを個人の責任だけで終わらせず、なぜ起きたのかを分析し、再発防止につなげることが重要です。
解説
医療安全では、手順書、ダブルチェック、確認行動、報告体制、チーム内の情報共有が重要です。事故やインシデントが起きた場合は、原因を分析し、同じことが起こらないよう再発防止策を徹底します。
ヒューマンエラーは、人間が関わる以上起こり得るものとして考えます。だからこそ、間違いが起きにくい仕組み、間違いに早く気づく仕組みを作ることが必要です。
個人の責任追及だけでは、報告しにくい雰囲気が生まれ、事故の再発防止につながりません。チームで学び、仕組みを改善する視点が大切です。
安全管理上のポイント
准看護師としては、患者確認、薬剤確認、転倒予防、チューブ類の確認、報告・連絡・相談を徹底します。小さな違和感も早めに共有します。
選択肢の確認
1.手順書は不要である。
誤り。
手順書は安全で標準化された医療・看護を行うために重要です。手順書を確認し、施設のルールに沿って実施します。
2.再発防止対策の徹底が必要である。
正しい。
医療安全では、事故やインシデントを分析し、再発防止対策を徹底することが必要です。この記述は正しいです。
3.ヒューマンエラーは除外して考える。
誤り。
ヒューマンエラーは起こり得るものとして考え、ミスを防ぐ仕組みを整えることが重要です。除外して考えるのは適切ではありません。
4.個人の責任追及が必要である。
誤り。
個人の責任追及だけでは再発防止につながりにくく、報告しにくい文化を生むことがあります。システムとして原因を分析し改善します。
覚えるポイント
- 医療安全では、再発防止対策が重要である。
- 手順書や確認行動は安全を守るために必要である。
- ヒューマンエラーは起こり得るものとして対策する。
- 個人責任だけでなく、システム改善の視点をもつ。
- インシデントは隠さず報告し、チームで共有する。
この問題のページ: 令和7年度 R07B32 / 前回の出題: 令和5年度 R05A32「医療安全について、正しいのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A40 → 令和7年度 R07A46 で再出題
体位について、正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、体位の特徴と、体位による圧迫・循環障害のリスクが問われています。
体位は安楽だけでなく、呼吸、循環、褥瘡予防、誤嚥予防、関節拘縮予防に関係します。
解説
仰臥位は、背中全体で体を支えるため支持基底面が広く、安定しやすい体位です。
側臥位では、下になる肩、腸骨、大転子、膝、外果などに圧がかかりやすくなります。圧迫が続くと循環不全を起こし、褥瘡の原因になります。
長座位は、上半身を起こして下肢を伸ばした姿勢です。腰部や殿部に負担がかかりやすい体位です。
ファーラー位は、上半身をおおむね45度程度挙上する体位として扱われます。90度挙上する体位は座位に近く、ファーラー位の説明としては適切ではありません。
褥瘡予防のポイント
同じ部位への圧迫が続くと褥瘡のリスクが高まります。体位変換、除圧、皮膚観察、寝衣やシーツのしわの確認が大切です。
准看護師としての観察ポイント
体位変換後は、皮膚の発赤、冷感、しびれ、痛み、呼吸状態、チューブ類の屈曲や抜去リスクを確認します。
選択肢の確認
1.仰臥位は支持基底面が狭い。
誤り。
仰臥位は背部で体を支えるため、支持基底面が広く安定しやすい体位です。
2.側臥位は下になる側に圧迫による循環不全が起きやすい。
正しい。
側臥位では、下になる肩や大転子などに圧がかかりやすく、圧迫による循環不全や褥瘡が起こりやすくなります。
3.長座位は腰部や殿部への負担が少ない。
誤り。
長座位では、腰部や殿部に負担がかかりやすくなります。安楽な姿勢となるよう支持や除圧が必要です。
4.ファーラー位は上半身を90 度挙上する。
誤り。
ファーラー位は、上半身をおおむね45度程度挙上する体位として扱われます。90度挙上は座位に近い姿勢です。
覚えるポイント
- 仰臥位は支持基底面が広い。
- 側臥位では下側の圧迫に注意する。
- 圧迫が続くと循環不全や褥瘡につながる。
- 長座位は腰部・殿部に負担がかかりやすい。
- ファーラー位は上半身をおおむね45度程度挙上する。
この問題のページ: 令和7年度 R07A46 / 前回の出題: 令和5年度 R05A40「体位について、正しいのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A49 → 令和7年度 R07B51 で再出題
全身清拭について、適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、全身清拭の基本手技が問われています。
全身清拭では、清潔を保つだけでなく、血行促進、皮膚観察、安楽、保温、羞恥心への配慮が重要です。
解説
腹部を拭くときは、腸の走行に沿って、時計回りに拭きます。これは大腸の走行に沿った方向であり、腹部の不快感を避けながら清拭しやすい方法です。
清拭に用いる湯は、途中で冷めることを考慮してやや高めに準備しますが、50℃に近い高温では熱傷の危険があります。患者の皮膚に当たるタオルの表面温度は、心地よく安全な温度に調整します。36~38℃では低めで冷たく感じることがあります。
石けんを使用した場合は、皮膚に残ると刺激や乾燥の原因になるため、十分に拭き取ります。1回で拭き取ると決めるのではなく、石けん分が残らないよう確認します。
皮膚観察のポイント
清拭時は、発赤、乾燥、湿疹、びらん、褥瘡、浮腫、疼痛、皮膚温を観察します。骨突出部や皮膚の重なる部位は特に注意します。
選択肢の確認
1.準備する湯の温度は40~50℃とする。
誤り。
清拭の湯は冷めることを考慮して準備しますが、50℃は熱すぎて熱傷の危険があります。患者の皮膚に触れる温度を確認して安全に行います。
2.タオルの表面温度は36~38℃とする。
誤り。
36~38℃では患者が冷たく感じやすいことがあります。清拭では温かく安楽に感じる温度に調整し、熱すぎないことも確認します。
3.腹部を拭くときは腸の走行に沿って拭く。
適切である。
腹部は大腸の走行に沿って時計回りに拭きます。腹部の清拭として適切な方法です。
4.石けんを使用した場合、1回で拭き取る。
誤り。
石けん分が皮膚に残ると刺激や乾燥の原因になります。1回と決めず、十分に拭き取って皮膚に残らないようにします。
覚えるポイント
- 全身清拭では、清潔、保温、安楽、皮膚観察を行う。
- 腹部は腸の走行に沿って時計回りに拭く。
- 湯やタオルの温度は熱傷と冷感に注意して確認する。
- 石けん分は皮膚に残さない。
- 清拭中は羞恥心に配慮し、必要部位だけ露出する。
この問題のページ: 令和7年度 R07B51 / 前回の出題: 令和5年度 R05A49「全身清拭について、適切なのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A54 → 令和7年度 R07B56 で再出題
腰椎穿刺について、適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、腰椎穿刺時の体位と検査前後の看護が問われています。
腰椎穿刺は、腰椎のくも膜下腔に針を刺入し、髄液採取や髄液圧測定などを行う検査です。安全に穿刺できるよう、背中を丸めて椎間を広げる体位をとることが重要です。
解説
腰椎穿刺では、側臥位で両膝を胸に近づけ、両手で膝を抱え込むようにして背中を丸めます。この姿勢により腰椎間が広がり、穿刺しやすくなります。
検査前日から一律に禁飲食にする必要はありません。ただし、検査内容や鎮静の有無、医師の指示によって飲食制限がある場合は、その指示に従います。
穿刺後は、頭痛、嘔気、めまい、穿刺部痛、出血、髄液漏、下肢のしびれなどを観察します。安静時間や体位は施設の手順や医師の指示に従いますが、頭部を挙上すると髄液漏による頭痛が悪化しやすいため、通常は安静臥床で観察します。
准看護師としての観察ポイント
検査後は、頭痛、嘔吐、意識状態、穿刺部からの出血や髄液漏、下肢のしびれ、発熱を観察します。強い頭痛、意識変化、下肢症状があれば速やかに報告します。
選択肢の確認
1.前日から禁飲食とする。
誤り。
腰椎穿刺では、前日から一律に禁飲食とする必要はありません。鎮静や麻酔の有無、検査目的、医師の指示に応じて飲食制限を確認します。
2.両手で膝を抱え込むような体位をとる。
適切である。
腰椎穿刺では、側臥位で背中を丸め、両膝を胸に近づけるような体位をとります。椎間が広がり、穿刺しやすくなるため適切です。
3.穿刺後は12時間の安静を必要とする。
誤り。
穿刺後は安静が必要ですが、12時間と一律に決めるものではありません。安静時間は検査内容、患者の状態、施設の手順、医師の指示に従います。
4.穿刺後は頭部を30度挙上しておく。
誤り。
穿刺後に頭部を挙上すると、髄液漏による頭痛が起こりやすくなることがあります。通常は安静臥床で観察し、体位は指示に従います。
覚えるポイント
- 腰椎穿刺では、背中を丸めて椎間を広げる体位をとる。
- 側臥位で両膝を抱え込む姿勢が基本である。
- 検査後は頭痛、嘔気、穿刺部出血、髄液漏を観察する。
- 安静時間や体位は医師の指示と施設手順に従う。
- 強い頭痛、意識変化、下肢のしびれは報告が必要である。
この問題のページ: 令和7年度 R07B56 / 前回の出題: 令和5年度 R05A54「腰椎穿刺について、適切なのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A55 → 令和7年度 R07B59 で再出題
胃洗浄について、適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、胃洗浄の適応と禁忌が問われています。
胃洗浄は、中毒などで胃内の有害物質を除去する目的で行われる処置です。ただし、すべての中毒に行うわけではなく、誤嚥や粘膜損傷の危険がある場合は禁忌となります。
解説
石油製品を摂取した場合、胃洗浄や嘔吐により誤嚥を起こすと、化学性肺炎を生じる危険があります。そのため、石油製品摂取時は胃洗浄の禁忌として扱われます。
胃洗浄では、胃内容物を十分に排出できる太さのチューブを使用します。一般に胃管より太いチューブを使用することがあり、16~24 Frでは十分でない場合があります。
1回の注入量を400~500 mLと多くすると、胃の過伸展や嘔吐、誤嚥の危険があります。体位は誤嚥予防を考え、一般に左側臥位で行います。右側臥位では胃内容物が十二指腸へ流れやすくなります。
安全管理上のポイント
胃洗浄では、意識状態、呼吸状態、嘔吐、誤嚥、腹部膨満、チューブ位置を観察します。准看護師は医師や看護師の指示のもとで安全確認と観察を行います。
選択肢の確認
1.胃チューブは16~24 Fr のサイズを用いる。
誤り。
胃洗浄では、胃内容物を排出しやすい太めのチューブを用います。16~24 Frでは胃洗浄用として十分でない場合があり、適切な表現ではありません。
2.1回の流入量は400~500 mL とする。
誤り。
1回の流入量が多すぎると、胃の過伸展、嘔吐、誤嚥の危険があります。少量ずつ注入・排液を繰り返します。
3.体位は右側臥位とする。
誤り。
胃洗浄では、誤嚥予防や胃内容物の十二指腸への流出を防ぐため、一般に左側臥位で行います。右側臥位は適切ではありません。
4.石油製品を摂取したときは禁忌である。
適切である。
石油製品を摂取した場合、胃洗浄により誤嚥すると化学性肺炎を起こす危険があります。そのため禁忌です。
覚えるポイント
- 胃洗浄は中毒時に行われることがあるが、禁忌を確認する。
- 石油製品摂取時は胃洗浄禁忌である。
- 胃洗浄では誤嚥予防が重要である。
- 体位は一般に左側臥位で行う。
- 意識状態、呼吸状態、嘔吐、腹部膨満を観察する。
この問題のページ: 令和7年度 R07B59 / 前回の出題: 令和5年度 R05A55「胃洗浄について、適切なのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A61 → 令和7年度 R07A62 で再出題
持続的導尿について、適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、持続的導尿で用いるバルーンカテーテルの基本が問われています。
持続的導尿では、尿道や膀胱を傷つけないこと、尿路感染を予防すること、カテーテルの固定位置を適切にすることが重要です。
解説
持続的導尿では、尿の流出を確認してから、カテーテル先端が膀胱内に十分入っていることを確認し、バルーンを膨らませます。バルーンが尿道内で膨らむと、尿道損傷や強い痛みの原因になります。
バルーン内には、通常、滅菌蒸留水を注入します。生理食塩液は結晶化することがあり、バルーンの抜去困難につながるおそれがあるため、原則として使用しません。
カテーテルの固定位置は男女で異なります。男性では尿道の走行を考え、下腹部側に固定することが多く、女性では大腿内側に固定します。
感染予防のポイント
持続的導尿では、閉鎖式回路を保つ、尿バッグを膀胱より低い位置にする、床につけない、接続部を不必要に外さないことが尿路感染予防につながります。
選択肢の確認
1.女性の場合、カテーテルは尿道口から2~3 cm 挿入する。
誤り。
女性の尿道は短いですが、2~3 cmでは膀胱内まで十分に到達しないことがあります。尿の流出を確認し、カテーテル先端が膀胱内に入っていることを確認する必要があります。
2.尿の流出を確認したら更にカテーテルを5~7 cm 挿入する。
誤り。
尿の流出確認後にさらに進める必要はありますが、一般的には数cm程度であり、5~7 cmと一律に深く挿入する表現は適切ではありません。無理な挿入は尿道や膀胱の損傷につながります。
3.バルーンの中には滅菌蒸留水を注入する。
適切である。
バルーン内には、指定量の滅菌蒸留水を注入します。バルーンを膨らませる前に、尿の流出を確認してカテーテルが膀胱内にあることを確認します。
4.男性は大腿内側にカテーテルを固定する。
誤り。
男性では尿道の屈曲や牽引を防ぐため、下腹部側に固定することが多いです。大腿内側への固定は女性で用いられることが多い方法です。
覚えるポイント
- 持続的導尿では、尿の流出を確認してからバルーンを膨らませる。
- バルーン内には滅菌蒸留水を注入する。
- 男性は下腹部側、女性は大腿内側への固定を基本として覚える。
- 尿バッグは膀胱より低く、床につけない。
- 発熱、混濁尿、血尿、下腹部痛、尿量減少は報告が必要なサインである。
この問題のページ: 令和7年度 R07A62 / 前回の出題: 令和5年度 R05A61「持続的導尿について、適切なのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A65 → 令和7年度 R07A65 で再出題
患者の理解について、適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、患者を身体面だけでなく、心理面、社会面、家族関係を含めて理解する視点が問われています。
患者理解では、病名だけを見るのではなく、その人の生活、価値観、役割、家族、仕事、経済面、不安を含めて捉えることが大切です。
解説
病気は身体症状だけでなく、精神状態にも影響します。痛み、息苦しさ、食欲低下、活動制限、入院、手術、検査などは、不安、恐怖、怒り、落ち込みにつながることがあります。
同じ疾患であっても、患者の年齢、性格、生活背景、家族関係、仕事、病気の受け止め方は異なります。そのため、反応も一人ひとり違います。
また、家族の不安や悩みは患者にも影響します。患者は家族に心配をかけまいとして本音を言えないこともあります。
コミュニケーションのポイント
患者の訴えを「病気だから当然」と決めつけず、表情、声の調子、睡眠、食欲、会話量、家族との関係を観察します。必要に応じて、看護師や多職種と情報共有します。
選択肢の確認
1.病気は身体にとどまらず、精神状態にも影響を及ぼす。
適切である。
病気は身体症状だけでなく、不安、恐怖、抑うつ、怒りなどの精神状態にも影響します。患者を全人的に理解するために重要な視点です。
2.同じ疾患の場合は患者の思いや反応は同じである。
誤り。
同じ疾患でも、患者の性格、生活背景、価値観、家族関係、病気の理解度によって反応は異なります。一人ひとりに合わせた理解が必要です。
3.家族の悩みや不安は患者には波及しない。
誤り。
家族の不安や悩みは、患者の心理状態や療養意欲に影響することがあります。家族も支援の対象として捉える必要があります。
4.役割遂行への影響はない。
誤り。
病気により、仕事、家事、育児、介護、地域での役割などが難しくなることがあります。役割の変化は患者の自尊心や生活に大きく影響します。
覚えるポイント
- 患者は身体面、心理面、社会面を含めて理解する。
- 同じ病気でも、患者の受け止め方や反応は異なる。
- 家族の不安は患者にも影響することがある。
- 病気は仕事、家庭、社会的役割にも影響する。
- 患者の尊厳と自己決定を大切にして関わる。
この問題のページ: 令和7年度 R07A65 / 前回の出題: 令和5年度 R05A65「患者の理解について、適切なのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A67 → 令和7年度 R07B66 で再出題
急性期にある患者の看護について、適切なのはどれか。
解説と出題履歴を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、急性期にある患者の看護が問われています。
急性期は、病状が急激に変化しやすく、生命の危機に直面することもある時期です。重症度や緊急度を判断し、速やかに報告・対応することが重要です。
解説
急性期では、呼吸、循環、意識、疼痛、出血、ショック、感染、尿量などを観察し、状態変化を早期に発見します。急変につながるサインを見逃さないことが看護の重要な役割です。
患者は強い不安や恐怖を感じやすく、家族も混乱や心理的苦痛を抱えることがあります。家族支援も急性期看護の一部です。
日常生活援助は最小限にするのではなく、患者の状態に合わせて安全・安楽を保つために行います。急性期では、清潔、排泄、体位変換、褥瘡予防、転倒予防なども重要です。
准看護師としての観察ポイント
呼吸状態、血圧、脈拍、体温、SpO2、意識状態、尿量、疼痛、皮膚色、冷汗を観察します。急な悪化や異常値は速やかに看護師や医師へ報告します。
選択肢の確認
1.重症度や緊急度の判断が必要である。
適切である。
急性期では病状が急変しやすいため、重症度や緊急度を判断することが必要です。異常の早期発見と速やかな報告が重要です。
2.患者の症状の観察は優先度が低い。
誤り。
急性期では症状やバイタルサインの観察が非常に重要です。観察の優先度は高いです。
3.家族の心理的苦痛に対応することはない。
誤り。
急性期では家族も強い不安や混乱を抱えることがあります。家族への声かけや説明、情報共有も重要です。
4.日常生活援助は最小限にとどめる。
誤り。
日常生活援助は患者の状態に応じて必要です。清潔、排泄、体位変換、転倒予防など、安全と安楽を保つ援助を行います。
覚えるポイント
- 急性期では重症度と緊急度の判断が必要である。
- 呼吸、循環、意識、尿量、疼痛の変化を観察する。
- 家族も不安や苦痛を抱えるため支援が必要である。
- 日常生活援助も安全・安楽のために重要である。
- 異常時は速やかに報告し、チームで対応する。
この問題のページ: 令和7年度 R07B66 / 前回の出題: 令和5年度 R05A67「急性期の患者の看護について、適切なのはどれか。…」
出題実績: 令和5年度 R05A71 → 令和7年度 R07B72 で再出題
貧血のある患者の看護について、適切なのはどれか。
解説と出題履歴を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、貧血のある患者の看護が問われています。
貧血では、酸素を運ぶヘモグロビンが不足し、息切れ、動悸、めまい、倦怠感、顔面蒼白などが起こりやすくなります。背景に血液疾患や治療の影響がある場合は、感染予防も重要です。
解説
貧血のある患者では、全身状態が低下しやすく、血液疾患や化学療法、骨髄機能低下を伴う場合には白血球減少が併存することがあります。そのため、発熱や感染徴候を見逃さず、手指衛生、口腔ケア、清潔保持など感染予防に努めます。
また、貧血では酸素運搬能が低下しているため、無理な活動拡大は息切れ、動悸、めまい、転倒につながることがあります。活動は患者の状態に合わせて調整します。
貧血では、徐脈ではなく代償的に頻脈がみられやすくなります。冷罨法は貧血の基本的看護ではありません。
准看護師としての観察ポイント
顔色、眼瞼結膜、動悸、息切れ、めまい、倦怠感、脈拍、血圧、発熱、口腔内の状態を観察します。強い息切れ、胸痛、失神、発熱があれば報告します。
選択肢の確認
1.冷罨法を行う。
誤り。
冷罨法は、炎症や腫脹、止血補助などで用いられることがあります。貧血のある患者への基本的看護としては適切ではありません。
2.徐脈に注意する。
誤り。
貧血では酸素不足を補うため、心拍数が増加し頻脈がみられやすくなります。徐脈は貧血の代表的な観察ポイントではありません。
3.活動範囲を拡大する。
誤り。
貧血では酸素運搬能が低下しているため、無理に活動範囲を拡大すると息切れ、動悸、めまい、転倒の危険があります。状態に合わせて活動量を調整します。
4.感染予防に努める。
適切である。
貧血の背景に血液疾患や骨髄機能低下、治療の影響がある場合、感染リスクにも注意が必要です。手指衛生、口腔ケア、清潔保持、発熱の観察を行います。
覚えるポイント
- 貧血では酸素運搬能が低下する。
- 動悸、息切れ、めまい、倦怠感、顔面蒼白に注意する。
- 貧血では頻脈がみられやすい。
- 活動は無理に拡大せず、状態に合わせて調整する。
- 血液疾患や治療中の患者では感染予防を徹底する。
この問題のページ: 令和7年度 R07B72 / 前回の出題: 令和5年度 R05A71「貧血のある患者の看護について、適切なのはどれか。…」
このリストの使い方
予想リストの正しい使い方は「この10個だけやる」ではなく、学習の優先順位付けです。
- まず上の予想問題をこのページで解く。正解しても、誤りの選択肢がなぜ誤りかまで言えるか確認する — 再出題は問い方を反転してくることが多いため、正解の暗記だけでは半分しか守れません
- 頻出テーマは准看護師試験の分野別演習で周辺問題までまとめて解き、テーマごと固める
- 学習アプリで解けば正誤記録が残り、間違えた問題だけの解き直しがワンタップでできます(登録不要・無料)
時間が限られているほど、確実に出るところから固める価値は上がります。全体の学習設計は出題傾向分析も参考にしてください。
注意事項
本記事は収録データの統計的な傾向に基づく学習用の参考情報であり、実際の出題を保証するものではありません。出題基準の改定や制度改正があった場合、過去の傾向どおりにならない可能性があります。試験の日程・出願・実施要項は必ず公式発表を確認してください。収録データが更新され次第、本記事の予想も再計算して更新します。
よくある質問
令和8年度准看護師試験の出題予想は当たりますか?
ピンポイントの的中を保証するものではありません。ただし実測では、准看護師試験の最新収録回(令和7年度)の問題の50.3%が収録過去問と重なる再出題でした。この記事は「全回で出題が続くテーマ」と「再出題の実績がある問題」という、確率の高い側から並べた優先順位リストとして使ってください。
予想問題だけ勉強すれば受かりますか?
いいえ。このリストは学習の優先順位付けのためのもので、出題範囲の代わりにはなりません。予想問題と頻出テーマを最初の足場にして、分野別演習で周辺に広げていく使い方を推奨します。
この予想はいつ更新されますか?
収録データに新しい回が追加され次第、同じ照合方法で再計算して更新します。更新日は記事冒頭に表示しています。