第39回介護福祉士国家試験 出題予想【2027年】過去625問のデータで選ぶ頻出テーマと予想問題

出題予想|公開: 2026年8月24日コクシメイク編集部

介護福祉士国家試験は毎回125問、直近の第38回は受験者78,469人・合格率70.1%でした。収録5回・625問の照合では最新回の52%が過去問と重なる再出題。頻出テーマの反復が、そのまま合否に直結する構造です。

この記事では第39回に向けて、数字が「出る」と示すテーマと問題を提示します。予想問題はこのページを離れずにそのまま解けます(無料・解説付き)。

予想の根拠と方法

この予想は、勘や経験則ではありません。コクシメイクが収録する介護福祉士国家試験の過去問625問(5回分)を対象に、次の2つを機械的に洗い出した結果です。

  1. 出題が途切れていないテーマ — 収録している全ての回で出題され続けている分野。出題基準が大きく変わらない限り、次回も出る蓋然性が最も高いグループです
  2. 再出題の実績がある問題 — 問題文の語彙一致(Jaccard係数0.42以上)で、異なる回に類似問題が実在するペア。一度「焼き直された」問題は、また焼き直される——その観測事例そのものです

もちろん的中の保証はありません。ただ、収録25,161問の再出題率の実測が示すとおり、国家試験の出題は思われているよりずっと反復的です。「次に出るもの」を当てる最も堅実な方法は、「出続けているもの」を数えることだと考えています。

625分析した収録過去問
5回分照合した実施回
52%第38回の過去問重複率(実測)
10再出題実績のある予想問題

最新の第38回では、125問中65問(52.0%)が収録過去問と重なっていました。2問に1問が「見たことのある問題」で構成される試験です。ここまで反復が強いと、対策の中心は迷いなく過去問になります。下の予想リストは「その中でも特に戻ってくる確率が高いもの」の抽出です。

テーマ側から見ると、下の頻出テーマ上位10件だけで計572問。収録625問の92%が、このわずか10テーマに集中しています。

第39回に向けた頻出テーマ10

収録5回すべてで出題が続いているテーマを、出題数の多い順に並べています。 バーの長さが出題数です。「実例」から実際の過去問をこのサイト上で解けます。

  1. 生活支援技術5回中5回・計130
    実例: 第38回 38Q35次の記述のうち、介護福祉職が行う利用者の生活支援として、最も適切なものを1つ選び…」第37回 37Q80第36回 36Q80
  2. 社会の理解5回中5回・計60
    実例: 第38回 38Q13民法の親族に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。…」第37回 37Q7第36回 36Q7
  3. こころとからだのしくみ5回中5回・計60
    実例: 第38回 38Q61次のうち、比較的短い時間に限られる大きな感情の動きに該当するものとして、適切なも…」第37回 37Q19第36回 36Q19
  4. 総合問題5回中5回・計60
    実例: 第38回 38Q114次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。 〔事 例〕 …」第37回 37Q114第36回 36Q114
  5. 介護の基本5回中5回・計50
    実例: 第38回 38Q3介護施設における介護ロボットに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさ…」第37回 37Q64第36回 36Q64
  6. 認知症の理解5回中5回・計50
    実例: 第38回 38Q81次の記述のうち、認知症(dementia)のある人にみられる妄想の説明として、最…」第37回 37Q39第36回 36Q39
  7. 障害の理解5回中5回・計50
    実例: 第38回 38Q91次のうち、障害福祉におけるソーシャルインクルージョン(social inclus…」第37回 37Q49第36回 36Q49
  8. 介護過程5回中5回・計40
    実例: 第38回 38Q106次のうち、介護過程における生活課題への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい…」第37回 37Q106第36回 36Q106
  9. 発達と老化の理解5回中5回・計40
    実例: 第38回 38Q73次の記述のうち、ハヴィガースト(Havighurst, R.)の示す中年期の発達…」第37回 37Q31第36回 36Q31
  10. コミュニケーション技術5回中5回・計32
    実例: 第38回 38Q29次のうち、利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示の目的とし…」第37回 37Q74第36回 36Q74

再出題の実績がある予想問題10問──この場で解ける

収録データの中で、実際に回をまたいで「もう一度出た」実績のある問題です。 3回目の登場は十分ありえます。そのままここで解答・答え合わせができます(解説付き・登録不要)。

予想問題 1ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第34回 34Q4 第38回 38Q29 で再出題

次のうち、利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

解説と出題履歴を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

自己開示とは、自分の経験、考え、感情、好みなどを相手へ適切に伝えることです。介護場面では、介護福祉職自身について詳しく知らせることが目的ではなく、利用者が安心して話せる関係をつくり、相互理解と信頼関係の形成につなげます。

解説

介護福祉職が適切な範囲で自己開示すると、利用者は介護福祉職を、役割だけを持つ専門職ではなく、対話できる一人の人として受け止めやすくなります。共通する経験や関心を伝えることが心理的な距離を調整し、利用者自身の思いや経験の表出を促す場合があります。

一方、自己開示は多ければよいわけではありません。利用者にとって意味があるか、支援関係に役立つかを考え、内容、深さ、量、時期を選びます。介護福祉職が自分の悩みを一方的に話し、利用者に慰めてもらうような自己開示は不適切です。

選択肢の確認

1.自己の潜在意識を活用するため

誤りです。 潜在意識を活用することは自己開示の目的ではありません。自己開示は、自分に関する情報を意図的に相手へ表現する対人コミュニケーションです。

2.利用者との信頼関係を評価するため

誤りです。 自己開示後の反応から関係性を振り返ることはありますが、信頼関係を測定・評価することが主目的ではありません。

3.利用者に自分自身の情報を知らせるため

誤りです。 自分の情報を伝えることは自己開示という行為の表面的な説明ですが、介護場面で行う専門的な目的を示していません。単なる情報提供ではなく、支援関係を築くために行います。

4.利用者との信頼関係を形成するため

正しいです。 適切な自己開示により心理的な距離を調整し、利用者が安心して話せる関係と相互理解をつくります。

5.自己を深く分析し、客観的に理解するため

誤りです。 自分の感情、価値観、行動傾向などを客観的に理解することは、自己理解や自己覚知です。他者へ自分の情報を伝える自己開示とは異なります。

覚えるポイント

  • 自己開示:自分の経験、感情、考えなどを相手へ伝えること。
  • 介護場面での目的は、相互理解と信頼関係の形成。
  • 「自分の情報を知らせる」は行為の説明であり、援助関係での目的ではない。
  • 自己覚知は「自分を知ること」、自己開示は「自分について相手に伝えること」。
  • 利用者本位になるよう、内容、量、深さ、タイミングを調整する。

この問題のページ: 第38回 38Q29前回の出題: 第34回 34Q4「利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示…」

予想問題 2ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第35回 35Q18 第38回 38Q23 で再出題

生活困窮者自立支援法に関する記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

生活困窮者自立支援制度では、実施主体と必須事業を区別します。市や福祉事務所を設置する自治体などが行う必須事業は、生活困窮者自立相談支援事業生活困窮者住居確保給付金の支給です。

解説

生活困窮者自立支援法は、経済的に困窮し、最低限度の生活を維持できなくなるおそれのある人に対し、相談、就労、住まい、家計などの支援を包括的に提供する法律です。

対象者は、経済的困窮だけでなく、就労状況、心身の状態、地域社会との関係なども踏まえて捉えます。障害があることだけを理由に、一律に対象から除外されるものではありません。

自立相談支援事業は、要件を満たす社会福祉法人、一般社団法人、一般財団法人、特定非営利活動法人などへ委託できます。都道府県にも、市等への助言・情報提供や、所管区域での支援実施などの役割が定められています。

選択肢の確認

1.障害者は対象から除外されている。

誤りです。 障害者を一律に対象外とする規定はありません。必要に応じて、障害福祉制度の関係機関などとも連携して支援します。

2.生活困窮者自立相談支援事業は、社会福祉法人へ委託できない。

誤りです。 法令上の要件を満たす社会福祉法人などへ委託できます。自治体が直接実施する方法と、適切な民間団体へ委託する方法があります。

3.生活困窮者自立相談支援事業は、市にとって任意事業である。

誤りです。 自立相談支援事業は必須事業です。相談を受け、必要な情報提供、助言、関係機関との連絡調整、支援計画の作成などを行います。

4.生活困窮者住居確保給付金の支給は、市にとって必須事業である。

正しいです。 住居確保給付金の支給は、自立相談支援事業と並ぶ必須事業です。ただし、申請者全員へ一律に支給するものではなく、収入、資産、離職や収入減少などの支給要件を確認します。

5.都道府県の責務は規定されていない。

誤りです。 都道府県にも、市等への助言・情報提供その他の援助や、関係機関との連携など、法律上の役割と責務が定められています。

覚えるポイント

  • 対象は、経済的に困窮し、最低限度の生活を維持できなくなるおそれのある人。
  • 障害者を一律に対象外とする制度ではない。
  • 必須事業は自立相談支援事業と住居確保給付金
  • 自立相談支援事業は社会福祉法人などへ委託できる。
  • 必須事業であることと、すべての申請者が給付対象になることは別である。

この問題のページ: 第38回 38Q23前回の出題: 第35回 35Q18「生活困窮者自立支援法に関する次の記述のうち、適切なものを1つ…」

予想問題 3ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第34回 34Q90 第38回 38Q95 で再出題

次のうち、筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)によくみられる症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

筋萎縮性側索硬化症(ALS)で障害されやすい機能と、比較的保たれやすい機能を区別する問題です。

ALSは、身体を動かす命令を伝える運動ニューロンが進行性に障害される疾患です。四肢の筋力低下や筋萎縮だけでなく、舌や咽頭の筋肉が障害されることで、構音障害や嚥下障害が生じます。

解説

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンが選択的かつ進行性に変性する神経難病です。運動ニューロンから筋肉へ十分な指令が届かなくなるため、筋力低下、筋萎縮、筋肉のぴくつきである線維束性収縮、筋緊張の亢進などが現れます。

障害が舌、咽頭、喉頭などに及ぶと、言葉を明瞭に話せない構音障害や、食べ物や水分を安全に飲み込みにくくなる嚥下障害が生じます。嚥下機能が低下すると、むせ、誤嚥、誤嚥性肺炎、脱水、低栄養などの危険が高まるため、食事中の咳、湿った声、食事時間の延長、体重減少などを継続して観察します。

さらに進行すると呼吸筋も弱くなり、息切れ、痰を出しにくい、呼吸が浅いなどの症状がみられます。本人の意思を尊重しながら、医師、看護職、リハビリテーション専門職、管理栄養士などと連携し、食形態、姿勢、コミュニケーション手段、呼吸管理を早い段階から検討します。

ALSでは運動機能が中心に障害され、一般に身体の感覚、視力や眼球運動、膀胱・直腸機能は比較的保たれます。ただし、すべての人に同じ経過が現れるとは限らず、併存疾患や二次的な影響による症状もあるため、個別の観察が必要です。

選択肢の確認

1.感覚障害

誤りです。 ALSで主に障害されるのは運動ニューロンです。触覚や痛覚などの感覚は一般に保たれ、感覚の低下やしびれは代表的な症状ではありません。

2.失禁

誤りです。 排尿・排便を調節する機能は一般に比較的保たれ、膀胱直腸障害はALSの典型的な症状ではありません。失禁がみられる場合は、別の疾患や移動能力の低下なども含めて原因を考えます。

3.嚥下障害{えんげしょうがい}

正しいです。 舌や咽頭などの筋肉を支配する運動ニューロンが障害されると、食べ物や水分を飲み込みにくくなります。構音障害とともに、球麻痺症状としてよくみられます。

4.視力障害

誤りです。 視力や眼球運動は一般に比較的保たれ、視力低下はALSそのものの代表的な症状ではありません。視力の変化があれば、眼疾患など別の原因も考えます。

5.便秘

誤りです。 便秘はALSに特有の中核症状ではありません。ただし、活動量の低下、水分・食事摂取量の減少、腹筋の筋力低下、薬の影響などによって二次的に生じることはあります。

覚えるポイント

  • ALSは、上位・下位運動ニューロンが進行性に障害される疾患。
  • 主な症状は、筋力低下、筋萎縮、線維束性収縮、構音障害、嚥下障害、呼吸障害。
  • 感覚、視力・眼球運動、膀胱・直腸機能は一般に比較的保たれる。
  • むせ、湿った声、食事時間の延長、体重減少は、嚥下機能低下の重要な観察点。
  • 症状の現れ方や進行速度には個人差があり、残存機能と本人の意思を尊重する。

この問題のページ: 第38回 38Q95前回の出題: 第34回 34Q90「筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral …」

予想問題 4ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第35回 35Q91 第38回 38Q49 で再出題

腹部の清拭の方法を図に示す。矢印は拭く方向を表している。次のうち、基本的な清拭の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

38Q49の問題画像
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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

腹部の基本的な清拭では、臍を中心に大腸の走行に沿って時計回りに円を描くように拭きます。収載されている実際の画像を確認すると、図2は臍の周囲を時計回りに拭く方向を示しています。

解説

実際のアセット画像では、図2が臍を中心とする時計回りの円、図4が反時計回りの円を示しています。図1と図5は左右へ折り返すジグザグ、図3は上下へ折り返す形です。

腹部は、大腸の内容物が進む方向を意識して時計回りに清拭します。一定方向にゆっくり拭くことで皮膚を清潔にするとともに、腹部へ強すぎない刺激を与えられます。円の形だけでなく、矢印の向きを必ず確認することが重要です。

清拭前には利用者へ説明し、室温と湯温を整えます。腹部以外を覆って保温と羞恥心に配慮し、皮膚の発赤、発疹、傷、乾燥、痛み、腹部膨満なども観察します。痛みや手術創などがある場合は、画一的に力を加えません。

選択肢の確認

1.腹の上部右側から腹の左側斜め下に、そのあとは腹の右側斜め下に、そのあとは腹の左側斜め下、そのあとは腹の右側斜め下に拭く。

誤りです。 図1は腹部を上から下へジグザグに拭く方向です。臍の周囲を大腸の走行に沿って時計回りに拭く方法ではありません。

2.腹の上部真ん中、から、時計回りの円を描くように、へその上から恥骨部に、そのあとはへその上に、そのあとは恥骨部にと、拭く。

正しいです。 図2は臍を中心に時計回りの円を描いています。腹部の基本的な清拭方向に一致します。

3.腹の上部右側から恥骨部に向けて左斜め下に、その後は腹の上部左斜め上に、その後は腹の下部左斜め下に、その後は腹の上部左斜め上に拭く。

誤りです。 図3は斜め方向を上下に折り返して拭く方法です。時計回りの円を描いておらず、大腸の走行に沿った基本的な方法ではありません。

4.腹の上部真ん中から、反時計回りの円を描くように、へその上から恥骨部に、その後はへその上に、その後は恥骨部にと、拭く。

誤りです。 図4は円を描いていますが、矢印が反時計回りです。腹部清拭で基本となる時計回りとは逆方向です。

5.腹の下部左側から腹の右側斜め上に、その後は腹の左側斜め上に、その後は腹の右側斜め上に、その後は腹の左斜め上に拭く。

誤りです。 図5は腹部を下から上へジグザグに拭く方向です。臍を中心とした時計回りの清拭ではありません。

覚えるポイント

  • 腹部は、臍を中心に時計回りに清拭する。
  • 円形の図では、形だけでなく矢印の向きを確認する。
  • 図2は時計回り、図4は反時計回りである。
  • 清拭中は、清潔保持と同時に皮膚や腹部の状態を観察する。
  • 露出を最小限にし、保温、羞恥心、痛みへ配慮する。

この問題のページ: 第38回 38Q49前回の出題: 第35回 35Q91「目の周囲の清拭の方法を図に示す。矢印は拭く方向を表している。…」

予想問題 5ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第37回 37Q42 第38回 38Q84 で再出題

次の記述のうち、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 5

正答

5.記憶障害は、初期から認められる。

この問題のポイント

アルツハイマー型認知症の初期症状と進行の特徴を理解する問題です。

アルツハイマー型認知症では、一般に新しい出来事を覚える力や近時記憶が早い段階から低下します。古い記憶は比較的保たれやすく、病状の進行とともに障害されます。

解説

アルツハイマー型認知症は、気づかれにくい形で始まり、通常はゆっくりと進行します。初期から目立ちやすいのは、少し前の出来事を覚えていない、同じことを繰り返し尋ねる、約束を忘れるなどの記憶障害です。特に、新しく経験した出来事を記憶として定着させることが難しくなります。

記憶は一様に失われるのではありません。一般には、最近の出来事に関する記憶が先に障害され、昔の出来事や長く繰り返してきた習慣は比較的保たれます。その後、進行に伴って古い記憶や手続き的な能力にも障害が広がります。

見当識障害も早期からみられることがあり、まず日付、曜日、季節など時間に関する見当識が低下しやすく、進行すると場所や人物の認識にも影響します。

日常生活動作は、すべてが重度期になってから障害されるわけではありません。買物、食事の準備、金銭管理、服薬管理などの複雑なIADLは比較的早期から難しくなることがあります。食事、着替え、排泄などの基本的ADLは、より進行した段階で支援が必要になる傾向があります。

認知機能が良い時と悪い時で大きく変動することは、レビー小体型認知症で特徴的にみられる所見です。

ひっかけポイント
アルツハイマー型認知症は「新しい記憶から障害されやすい」と覚えます。「古い記憶から先に障害される」ではありません。また、IADLの低下は重度期を待たずに現れることがあります。

介護実践でのポイント
本人を試すように何度も質問したり、失敗を指摘したりするのではなく、カレンダー、予定表、置き場所の表示、服薬支援などを用いて生活を補います。昔から慣れ親しんだ作業や得意なことを生かし、できる部分を本人に担ってもらうことが自立と尊厳の保持につながります。

選択肢の確認

1.古い記憶から障害され、徐々に新しい記憶も障害される。
適切ではありません。
一般には順序が逆です。アルツハイマー型認知症では、新しい出来事を覚える力や近時記憶が早期から障害され、古い記憶は比較的長く保たれる傾向があります。

2.認知機能が変動することが特徴的である。
適切ではありません。
注意や覚醒を含む認知機能が時間や日によって大きく変動することは、レビー小体型認知症の特徴です。アルツハイマー型認知症は、一般に緩やかに進行します。

3.ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の障害は、重度期以降に認められる。
適切ではありません。
買物、調理、金銭管理、服薬管理などのIADLは、軽度から低下することがあります。基本的ADLの全面的な介助は進行後に増えますが、「ADLの障害は重度期以降」と一律にするのは誤りです。

4.見当識障害は、中期以降に認められる。
適切ではありません。
時間に関する見当識障害は、記憶障害と並んで早い段階からみられることがあります。進行すると、場所や人物に関する見当識にも障害が広がります。

5.記憶障害は、初期から認められる。
正答。最も適切です。
アルツハイマー型認知症では、新しい出来事を覚えにくい、少し前の出来事を忘れるなどの記憶障害が初期からみられます。

覚えるポイント

アルツハイマー型認知症は、一般に気づかれにくく始まり、ゆっくり進行します。

初期には、新しい出来事を覚える力と近時記憶が低下しやすいです。

時間の見当識障害や、買物・調理・服薬管理などのIADL低下も早期からみられることがあります。

古い記憶、長年の習慣、得意なことなど、保たれている力を生活支援に生かします。

この問題のページ: 第38回 38Q84前回の出題: 第37回 37Q42「次の記述のうち、アルツハイマー型認知症(dementia o…」

予想問題 6ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第34回 34Q63 第38回 38Q106 で再出題

次のうち、介護過程における生活課題への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

解説と出題履歴を見る

正解: 2

正答

2.利用者が望む暮らしを実現すること

この問題のポイント

介護過程の中心となるのは、介護者、家族、施設ではなく利用者です。

生活課題への対応は、利用者が大切にしていることや望む暮らしを明らかにし、その実現に向けて本人の力と環境を整えることです。

解説

介護過程は、アセスメント、介護計画の立案、実施、評価を循環させながら、利用者が望む生活を実現するための考え方と実践の過程です。

生活課題は、単に「できない動作」や「介護者が困っていること」を並べたものではありません。利用者がどのように暮らしたいか、その人の現在の心身状態、生活歴、習慣、役割、家族・地域との関係、住環境、利用できる制度やサービスを総合して考えます。そして、望む暮らしと現状との間にある課題を明確にします。

例えば、歩行が不安定な人の生活課題は、単に「歩けないこと」とは限りません。「自宅の庭へ出て、毎朝花に水をやりたい」という本人の希望があれば、安全に庭まで移動して役割を続けられるようにすることが課題になります。歩行補助具、住環境、見守り、多職種の支援などを組み合わせ、本人ができることを活かします。

介護福祉職、家族、他職種、施設には、それぞれ意見や事情があります。しかし、それらは利用者の望む生活を支えるために調整されるものであり、支援の目的そのものではありません。本人の希望を無条件に実行するという意味でもなく、安全性、権利、実現可能性を本人と一緒に検討し、説明と同意を重ねます。

ひっかけポイント
「家族が望むこと」や「施設が実施しやすいこと」が、利用者の生活課題と一致するとは限りません。誰を主語にした目標なのかを確認します。

介護実践でのポイント
利用者が言葉で希望を表しにくい場合も、表情、行動、生活歴、これまでの選択、家族等からの情報を手がかりに意思を丁寧に確認します。支援者が本人の意思を推測だけで決めてはいけません。

選択肢の確認

1.介護福祉職が望む支援を実現すること
適切ではありません。
介護福祉職の考えや都合を実現することが目的ではありません。専門的な判断は、利用者が望む暮らしを支えるために用います。

2.利用者が望む暮らしを実現すること
正答。最も適切です。
介護過程では、利用者を生活の主体として捉え、本人が望む生活の実現に向けて生活課題を明確にし、支援を組み立てます。

3.他職種が望む連携を実現すること
適切ではありません。
多職種連携は重要ですが、連携そのものが目的ではありません。各職種が情報と専門性を持ち寄り、利用者の目標達成を支えることが目的です。

4.家族が望む経済状況を実現すること
適切ではありません。
経済状況は生活に影響する重要な情報ですが、家族の希望だけを生活課題の中心にはしません。利用者本人の意思と生活への影響を確認し、必要に応じて相談支援や制度利用につなげます。

5.施設が望む運営を実現すること
適切ではありません。
施設の運営上の都合を利用者の生活より優先してはいけません。組織の基準や安全管理も、利用者の尊厳と個別性を守るために運用します。

覚えるポイント

介護過程の目的は、利用者が望む生活を実現することです。

生活課題は、望む暮らしと現在の状況との関係から明確にします。

利用者のできること、強み、習慣、役割、環境因子もアセスメントします。

家族や他職種とは、利用者の目標を中心に連携します。

支援者の都合を、利用者のニーズに置き換えてはいけません。

この問題のページ: 第38回 38Q106前回の出題: 第34回 34Q63「介護過程における生活課題に関する次の記述のうち、最も適切なも…」

予想問題 7ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第36回 36Q41 第38回 38Q87 で再出題

認知症(dementia)の人への環境の配慮に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

解説と出題履歴を見る

正解: 1

正答

1.視覚的認識を容易にするために、廊下の手すりに色をつけて目立つようにする。

この問題のポイント

認知症の人が情報を認識しやすく、落ち着いて安全に生活できる環境を選ぶ問題です。

手すり、扉、便座などを周囲と見分けやすい色や明るさにすると、必要な物の位置を視覚的に捉えやすくなります。一方、強い光、大きな音、細かい模様などの過剰な刺激は、混乱や不安につながることがあります。

解説

認知症の人には、視力そのものの低下だけでなく、複数の情報から必要なものを選ぶ力、物と背景を見分ける力、距離や形を捉える力などが低下している場合があります。そのため、環境は「わかりやすい」「刺激が多すぎない」「本人にとってなじみがある」ことが大切です。

廊下の手すりを壁と区別しやすい色にすると、手すりの位置を見つけやすくなります。重要なのは、特定の色を一律に使うことではなく、壁や床との明度差をつけ、本人が見分けやすいかを確認することです。

ピクトグラムは、文字を読みにくい人にも意味を伝えやすい図記号であり、視覚に働きかける表示です。聴覚に影響を与えるものではありません。

大きなBGMや複数の人の声は、必要な会話を聞き分けにくくし、不安や疲労を強めることがあります。照明は、暗すぎず、まぶしすぎず、影や反射が少ない状態に整えます。細かい模様や強いコントラストの床・壁は、穴、段差、虫、物体などに見えることがあり、落ち着きを損なう場合があります。

ひっかけポイント
認知症の人への環境調整は、「刺激を強くして気づかせる」ことではありません。必要な情報は目立たせ、不要な刺激は減らすことが基本です。

介護実践でのポイント
同じ認知症の診断でも、見え方や感じ方は人によって異なります。環境を変えた後は、本人が手すりを使いやすくなったか、落ち着いて移動できるか、まぶしさや怖さを感じていないかを観察し、必要に応じて調整します。

選択肢の確認

1.視覚的認識を容易にするために、廊下の手すりに色をつけて目立つようにする。
正答。最も適切です。
手すりを壁や背景から区別しやすくすると、位置を見つけやすくなり、安全な移動を支えます。本人の視覚状態に合わせ、周囲との明度差がわかりやすい色を選びます。

2.聴覚に影響を与えるために、ピクトグラム(pictogram)を表示する。
適切ではありません。
ピクトグラムは、情報を絵や図記号で示す視覚的な手段です。トイレ、食堂、出口などを見つけやすくすることはできますが、聴覚に働きかける表示ではありません。

3.音の選択的聴取の力を高めるために、BGM(background music)の音量を大きくする。
適切ではありません。
BGMを大きくすると、会話や必要な音を聞き分けにくくなり、疲労、不安、混乱を招く可能性があります。音環境は静かに整え、必要な声かけが届きやすくします。

4.穏やかに生活するために、居室の光の刺激を強くする。
適切ではありません。
強すぎる光は、まぶしさ、反射、強い影を生じさせ、落ち着きを損なうことがあります。日中と夜間の区別に配慮しながら、均一で適度な明るさを確保します。

5.落ち着く空間をつくるために、居室を細かい模様の壁紙で統一する。
適切ではありません。
細かい模様は、物や虫があるように見えたり、視覚情報が多すぎて疲れたりすることがあります。壁や床は、本人になじみがあり、単純で見分けやすいデザインが基本です。

覚えるポイント

必要な物は、背景との色や明るさの差をつけて見つけやすくします。

ピクトグラムは、視覚的な情報です。

大きな音、まぶしい光、細かい模様など、不要な刺激は減らします。

環境調整は一律に行わず、本人の反応を確認して個別に修正します。

この問題のページ: 第38回 38Q87前回の出題: 第36回 36Q41「認知症(dementia)の人にみられる、せん妄に関する次の…」

予想問題 8ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第36回 36Q80 第38回 38Q44 で再出題

次の記述のうち、介護老人福祉施設における食事に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

施設での食事を、単なる栄養摂取ではなく、生活の楽しみや他者との交流を含む日常生活として支援できるかを問う問題です。衛生的で見やすい環境を整え、利用者の意思とペースを尊重することが基本です。

解説

介護老人福祉施設での食事には、栄養をとることに加えて、料理の色や香りを味わい、会話や人とのつながりを楽しむ意味があります。献立を説明する、食欲がわくように声をかける、落ち着いて食べられる席や明るさを整えるなど、食事を前向きに楽しめる雰囲気づくりが大切です。

介護老人福祉施設の運営基準でも、入所者の心身の状況や嗜好を考慮した食事を適切な時間に提供するとともに、できる限り離床して食堂で食事をとれるよう支援することが求められています。にぎやかさを一律に求めるのではなく、本人が落ち着ける環境や会話の希望、咀嚼・嚥下の状態に合わせて調整します。

食事中の会話は生活の楽しみになりますが、口に食べ物が入っているときに返答を急がせると誤嚥につながることがあります。会話を禁止するのではなく、咀嚼や嚥下の様子を見ながら、本人のペースで楽しめるようにします。

選択肢の確認

1.食堂の換気は、不要である。

誤りです。 食堂の換気は、空気の汚れやにおいの滞留を防ぎ、衛生的で快適な食事環境を保つために必要です。食事前には室温や換気、清潔さなどを確認します。

2.食事中は、会話を控えるようにする。

誤りです。 会話を一律に控えさせることは、食事の楽しみや利用者同士の交流を損ないます。嚥下の安全に配慮しつつ、本人の希望に沿って会話を楽しめるよう支援します。

3.食事が楽しくなるような雰囲気をつくる。

正しいです。 食欲を引き出す声かけや落ち着ける環境、本人の好みに応じた交流は、食事の満足感と生活の質を高めます。

4.食べ終わった利用者の食器は、すぐに下膳する。

誤りです。 まず食事の終了意思、摂取量、口腔内の残留などを確認します。共同の食卓で機械的にすぐ下膳すると、まだ食べている利用者を急がせることにもなるため、本人と周囲のペースに配慮します。

5.照明は、明るさを25ルクス(lx)以下にする。

誤りです。 25ルクス以下では暗すぎて、料理や食器を見分けにくくなります。安全に食具を扱い、料理の色や形を楽しめる明るさを確保し、まぶしさにも個別に配慮します。

覚えるポイント

  • 食事環境は「清潔・換気・見やすい明るさ」を整える。
  • 食事が楽しく、落ち着ける雰囲気をつくる。
  • 施設側の都合を優先せず、利用者の意思、嚥下状態、食べる速さを尊重する。
  • 会話を一律に禁止せず、安全と本人の希望を両立する。

この問題のページ: 第38回 38Q44前回の出題: 第36回 36Q80「介護老人福祉施設における、レクリエーション活動に関する次の記…」

予想問題 9ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第37回 37Q15 第38回 38Q98 で再出題

次のうち、「障害者総合支援法」に規定する補装具として、適切なものを1つ選びなさい。 (注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

障害者総合支援法における「補装具」と「日常生活用具」の区別を問う問題です。

身体機能を補完・代替し、個々の身体状況に合わせて継続的に使用するものが補装具です。選択肢の中では電動車椅子が該当します。

解説

補装具は、障害によって失われたり低下したりした身体機能を補完・代替し、日常生活や社会生活を支えるための用具です。身体への適合が重要であり、利用者の障害の状態や生活状況に応じて、製作、調整、修理などが行われます。義肢、装具、車椅子、電動車椅子、補聴器、重度障害者用意思伝達装置などが代表例です。

一方、日常生活用具は、日常生活上の不便を軽減し、自立した生活を支えるために、市町村地域生活支援事業の日常生活用具給付等事業として提供されます。介護・訓練支援用具、在宅療養等支援用具、情報・意思疎通支援用具、排泄管理支援用具などに分類されます。

選択肢では、特殊寝台は介護・訓練支援用具、点字器は情報・意思疎通支援用具、電気式たん吸引器は在宅療養等支援用具、ストーマ装具は排泄管理支援用具に位置づけられます。したがって、補装具に該当するのは電動車椅子です。

なお、実際の給付対象や手続きは、障害の状態、年齢、他制度との関係、市町村の規定などによって異なります。

選択肢の確認

1.特殊寝台

誤りです。 特殊寝台は、日常生活用具のうち介護・訓練支援用具に分類されます。補装具ではありません。

2.電動車椅子

正しいです。 電動車椅子は、移動機能を補完する補装具の種目に含まれます。利用者の身体機能、操作能力、使用環境などを評価して適合させます。

3.点字器

誤りです。 点字器は、視覚障害者の情報伝達を支援する日常生活用具に分類されます。

4.電気式たん吸引器

誤りです。 電気式たん吸引器は、在宅療養を支える日常生活用具に分類されます。

5.ストーマ装具

誤りです。 ストーマ装具は、人工肛門や人工膀胱を造設した人が使用する排泄管理支援用具であり、日常生活用具に分類されます。

覚えるポイント

  • 補装具は、失われた身体機能を補完・代替し、個々の身体に適合させて継続的に使う用具。
  • 電動車椅子は補装具。
  • 特殊寝台、点字器、電気式たん吸引器、ストーマ装具は日常生活用具として整理する。

この問題のページ: 第38回 38Q98前回の出題: 第37回 37Q15「「障害者総合支援法」のサービスに関する次の記述のうち、適切な…」

予想問題 10ほぼ同一で再出題された実績

出題実績: 第34回 34Q59 第38回 38Q58 で再出題

次の記述のうち、介護老人福祉施設で、終末期にある利用者とその家族に行う介護福祉職の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3.好きなものや食べたいものがある場合は、家族に持ってきてもらう。

この問題のポイント

終末期の支援では、生命を安全に保つことだけでなく、利用者本人が大切にしてきたこと、食の楽しみ、家族との時間、その人らしさを尊重する視点が必要です。

本人が食べたいものを希望している場合、嚥下状態や体調を多職種で確認し、安全に配慮しながら実現方法を考えます。

解説

終末期にある人は、食欲や嚥下機能が低下し、食べられる量が少なくなることがあります。そのような時期でも、好きな味を少し口にすることや、家族が用意した思い出の食べ物に触れることは、安心感や満足感につながることがあります。

介護福祉職は、まず利用者本人の希望を確認します。そのうえで、看護職、医師、管理栄養士、言語聴覚士などと、嚥下状態、食形態、一口量、姿勢、アレルギー、衛生面を相談します。安全に食べることが難しい場合も、口腔を湿らせる、香りを楽しむ、味を少量感じてもらうなど、本人の希望に近づく方法をチームで検討します。

家族には、現在の状態と食べられる方法をわかりやすく説明し、無理に食べさせる必要はないことも共有します。家族が食べ物を持参することは、家族自身がケアに参加し、利用者との大切な時間を過ごす機会にもなります。

介護実践でのポイント
食べる量を目標にして勧め続けるのではなく、本人の表情、呼吸、むせ、疲労、口腔内残留を観察し、苦痛があれば中止して医療職へ報告します。

選択肢の確認

1.利用者の苦しそうな姿を見せないように、家族には面会を控えてもらう。
適切ではありません。
家族と過ごす時間は、利用者と家族の双方にとって大切です。介護福祉職が一方的に面会を制限するのではなく、本人と家族の希望を確認し、状態を説明して、安心して面会できるように支援します。

2.利用者と家族の関係が良好でない場合は、家族と連絡を取らないようにする。
適切ではありません。
関係が良好でないという理由だけで連絡を断つことはできません。本人の意思、安全、家族関係の経緯を確認し、必要に応じて多職種で連絡方法や距離の取り方を調整します。

3.好きなものや食べたいものがある場合は、家族に持ってきてもらう。
正答。最も適切です。
本人の希望とその人らしさを尊重し、家族にもケアへ参加してもらう支援です。実際には、嚥下状態、食形態、衛生面、施設の決まりを医療・介護チームで確認したうえで行います。

4.苦痛を訴える場合は、家族から激励してもらう。
適切ではありません。
苦痛があるときに「頑張って」と励ますと、本人が苦しさを表現しにくくなることがあります。苦痛の内容を観察し、安楽な体位を整え、看護職や医師へ報告して緩和を図ります。

5.家族が不安になるため、体調の変化は伝えないようにする。
適切ではありません。
家族が状況を理解して意思決定し、利用者と過ごすためには、体調の変化を適切に伝える必要があります。本人の意向と個人情報に配慮し、わかりやすい言葉で丁寧に説明します。

覚えるポイント

終末期の介護は、本人の苦痛を和らげ、その人らしい過ごし方と家族との時間を支えます。

食べたいものは、本人の希望を確認し、嚥下状態や体調に応じて多職種で安全な方法を考えます。

家族には状態を隠さず、気持ちを受け止めながら説明し、できる範囲でケアに参加できるようにします。

この問題のページ: 第38回 38Q58前回の出題: 第34回 34Q59「介護老人福祉施設における終末期の利用者の家族支援に関する次の…」

このリストの使い方

予想リストの正しい使い方は「この10個だけやる」ではなく、学習の優先順位付けです。

  1. まず上の予想問題をこのページで解く。正解しても、誤りの選択肢がなぜ誤りかまで言えるか確認する — 再出題は問い方を反転してくることが多いため、正解の暗記だけでは半分しか守れません
  2. 頻出テーマは介護福祉士国家試験の分野別演習で周辺問題までまとめて解き、テーマごと固める
  3. 学習アプリで解けば正誤記録が残り、間違えた問題だけの解き直しがワンタップでできます(登録不要・無料)

時間が限られているほど、確実に出るところから固める価値は上がります。全体の学習設計は出題傾向分析も参考にしてください。

注意事項

本記事は収録データの統計的な傾向に基づく学習用の参考情報であり、実際の出題を保証するものではありません。出題基準の改定や制度改正があった場合、過去の傾向どおりにならない可能性があります。試験の日程・出願・実施要項は必ず公式発表を確認してください。収録データが更新され次第、本記事の予想も再計算して更新します。

よくある質問

第39回介護福祉士国家試験の出題予想は当たりますか?

ピンポイントの的中を保証するものではありません。ただし実測では、介護福祉士国家試験の最新収録回(第38回)の問題の52.0%が収録過去問と重なる再出題でした。この記事は「全回で出題が続くテーマ」と「再出題の実績がある問題」という、確率の高い側から並べた優先順位リストとして使ってください。

予想問題だけ勉強すれば受かりますか?

いいえ。このリストは学習の優先順位付けのためのもので、出題範囲の代わりにはなりません。予想問題と頻出テーマを最初の足場にして、分野別演習で周辺に広げていく使い方を推奨します。

この予想はいつ更新されますか?

収録データに新しい回が追加され次第、同じ照合方法で再計算して更新します。更新日は記事冒頭に表示しています。