第35回柔道整復師国家試験 出題予想【2027年】過去750問のデータで選ぶ頻出テーマと予想問題
出題予想|公開: 2026年8月24日|コクシメイク編集部
柔道整復師国家試験は必修80%+一般60%の二重基準で、合格率は直近10年で49.6%から71.5%まで振れる不安定な試験です。収録3回・750問の照合では28.8%が過去問と重なる再出題。難化した回でも耐えられる土台は、毎回出ているテーマの確実性から作るのが定石です。
この記事では第35回に向けて、数字が「出る」と示すテーマと問題を提示します。予想問題はこのページを離れずにそのまま解けます(無料・解説付き)。
予想の根拠と方法
この予想は、勘や経験則ではありません。コクシメイクが収録する柔道整復師国家試験の過去問750問(3回分)を対象に、次の2つを機械的に洗い出した結果です。
- 出題が途切れていないテーマ — 収録している全ての回で出題され続けている分野。出題基準が大きく変わらない限り、次回も出る蓋然性が最も高いグループです
- 再出題の実績がある問題 — 問題文の語彙一致(Jaccard係数0.42以上)で、異なる回に類似問題が実在するペア。一度「焼き直された」問題は、また焼き直される——その観測事例そのものです
もちろん的中の保証はありません。ただ、収録25,161問の再出題率の実測が示すとおり、国家試験の出題は思われているよりずっと反復的です。「次に出るもの」を当てる最も堅実な方法は、「出続けているもの」を数えることだと考えています。
最新の第34回では、250問中72問(28.8%)が収録過去問と重なっていました。おおよそ3〜4問に1問は過去問の延長線上にある計算です。この層を確実に取ったうえで、残りを頻出テーマの周辺理解で拾いにいくのが、この試験の効率的な戦い方です。
テーマ側から見ると、下の頻出テーマ上位10件だけで計148問。収録750問の20%が、このわずか10テーマに集中しています。
第35回に向けた頻出テーマ10選
収録3回すべてで出題が続いているテーマを、出題数の多い順に並べています。 バーの長さが出題数です。「実例」から実際の過去問をこのサイト上で解けます。
- 橈骨遠位端・手部骨折全3回中3回・計23問
- 膝靱帯・半月板全3回中3回・計18問
- 消化器・呼吸器・縦隔全3回中3回・計15問
- てこ・関節運動全3回中3回・計15問
- 上腕骨骨折全3回中3回・計13問
- 肩腱板・上腕二頭筋長頭腱全3回中3回・計13問
- 社会保険・医療関連職種全3回中3回・計13問
- 中枢神経機能・感覚・睡眠全3回中3回・計13問
- 頭部・顔面・脊椎・胸郭骨折全3回中3回・計13問
- 手部障害・腱損傷全3回中3回・計12問
再出題の実績がある予想問題10問──この場で解ける
収録データの中で、実際に回をまたいで「もう一度出た」実績のある問題です。 3回目の登場は十分ありえます。そのままここで解答・答え合わせができます(解説付き・登録不要)。
出題実績: 第33回 33AM3 → 第34回 34AM6 で再出題
定型的鎖骨骨折で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、定型的鎖骨骨折の固定期間と後療法を理解しているかが問われています。
鎖骨骨折では、骨片転位を防ぎながら安静を保つために、鎖骨バンドや8字帯、リング固定などを用います。
定型的鎖骨骨折のリング固定期間は、一般に約4週を目安にします。
解説
鎖骨骨折の固定では、肩甲帯を後上方へ保持し、骨片の短縮転位を防ぐことが重要です。
固定期間中に肩関節を大きく動かすと、骨片転位や疼痛の増悪につながるおそれがあります。
後療法は、骨癒合の状態や疼痛を確認しながら段階的に行います。
仮骨形成は、骨折後かなり遅れて初めて起こるものではなく、治癒過程の早い段階から進みます。したがって「約10週で仮骨形成がみられる」という表現は不適切です。
施術現場での注意点
固定中は、固定が緩んでいないか、皮膚圧迫がないか、疼痛やしびれが増悪していないかを確認します。鎖骨部だけでなく、上肢全体の状態を見ることが大切です。
選択肢の確認
1.リング固定期間は4週とする。
正しい。
定型的鎖骨骨折では、リング固定の期間は約4週を目安にします。年齢、転位の程度、疼痛、骨癒合の状態により調整します。
2.固定期間中は肩関節可動域訓練を積極的に行う。
誤り。
固定期間中に肩関節を積極的に動かすと、骨片の転位や疼痛の増悪につながる可能性があります。後療法は、固定の目的を妨げない範囲で段階的に行います。
3.約10週で仮骨形成がみられる。
誤り。
仮骨形成は骨折治癒過程で比較的早期から進みます。約10週で初めて仮骨形成がみられるという理解は不適切です。
4.12週で全ての固定を除去する。
誤り。
定型的鎖骨骨折で全ての固定を12週まで続けるというのは一般的な目安として長すぎます。固定除去は骨癒合や症状を確認しながら判断します。
覚えるポイント
- 定型的鎖骨骨折のリング固定期間は、一般に約4週です。
- 固定中は、肩関節を無理に動かしすぎないようにします。
- 後療法は、疼痛と骨癒合の状態を確認しながら段階的に進めます。
- 鎖骨骨折では、固定法、固定期間、皮膚圧迫、神経血管症状をセットで確認します。
この問題のページ: 第34回 34AM6 / 前回の出題: 第33回 33AM3「定型的鎖骨骨折で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第33回 33AM24 → 第34回 34AM22 で再出題
肘内障で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、肘内障の発生機序と病態を理解しているかが問われています。
肘内障は、小児の手を急に引っ張ったときに起こりやすく、肘引っ張り症候群とも呼ばれます。
橈骨頭と輪状靱帯の関係を理解することが大切です。
解説
肘内障は、幼児に多い外傷です。
手や前腕を急に引っ張られたときに、橈骨頭が輪状靱帯から部分的に逸脱することで発生します。
受傷後は、患児が肘を動かしたがらず、前腕を回内位で下げた姿勢をとることがあります。
明らかな腫脹や変形が少ない点も特徴です。
鑑別のポイント
肘内障では、骨折や脱臼との鑑別が重要です。強い腫脹、変形、激しい圧痛、外傷歴が不明な場合は慎重に判断します。
選択肢の確認
1.肘引っ張り症候群とも呼ばれる。
正しい。
肘内障は、小児の手や前腕を引っ張った際に起こりやすく、肘引っ張り症候群とも呼ばれます。
2.前腕に回外力が加わり発生する。
誤り。
肘内障は、前腕が回内位で牽引されたときに発生しやすいと整理します。回外力が加わって発生するという記述は不適切です。
3.輪状靭帯は橈骨頭の遠位に移動する。
誤り。
肘内障では、輪状靱帯が橈骨頭に対して近位側へずれ込むように介在すると考えます。遠位に移動するという記述は不適切です。
4.全身弛緩性が低いことは危険因子の1つである。
誤り。
肘内障は小児の輪状靱帯や周囲組織が未発達で緩いことが関係します。全身弛緩性が低いことを危険因子として考えるのは不適切です。
覚えるポイント
- 肘内障は、肘引っ張り症候群とも呼ばれます。
- 幼児に多く、手や前腕を急に引かれて発生しやすいです。
- 前腕回内位での牽引が重要です。
- 腫脹や変形が強い場合は、骨折などを疑って慎重に評価します。
この問題のページ: 第34回 34AM22 / 前回の出題: 第33回 33AM24「肘内障で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第32回 32AM28 → 第34回 34AM28 で再出題
膝関節内側側副靱帯損傷で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、膝関節内側側副靱帯損傷の発生機序、症状、合併損傷が問われています。外力の方向と合併しやすい損傷を押さえると解けます。
解説
膝の内側側副靱帯(MCL)は、膝の内側で大腿骨と脛骨をつなぎ、外反(膝が外に開く)に対して関節を安定させます。
そのため、膝の外側から内側へ押す外反力が加わると、内側側副靱帯が引き伸ばされて損傷します。コンタクトスポーツなどで外から力を受ける接触型が多いのが特徴です。
内側側副靱帯は、内側半月板や前十字靱帯とつながりが深く、強い外力では同時に損傷することがあります。
鑑別のポイント
損傷後に膝に嵌頓症状(膝がひっかかって完全に伸ばせない、ロッキング)があれば、半月板損傷の合併を強く疑います。
選択肢の確認
1.非接触型損傷が多い。
誤り。
内側側副靱帯損傷は、外から外反力を受ける接触型が多いのが特徴です。非接触型が多いという記述はあてはまりません。
2.膝部に内反力が強制されて生じる。
誤り。
内側側副靱帯は外反力で損傷します。内反力で損傷しやすいのは外側側副靱帯です。力の方向の取り違えに注意します。
3.単独損傷では膝くずれ現象が著明である。
誤り。
膝くずれ(膝が抜けるような不安定感)が著明なのは前十字靱帯損傷です。内側側副靱帯の単独損傷で特に著明になるわけではありません。
4.嵌頓症状があれば半月板損傷の合併を疑う。
正しい。
膝がひっかかって伸ばせない嵌頓症状は半月板由来の所見であり、半月板損傷の合併を疑う根拠になります。
覚えるポイント
- 内側側副靱帯は外反力で損傷し、接触型が多い。
- 膝くずれが著明なのは前十字靱帯損傷。
- **嵌頓症状(ロッキング)**があれば半月板損傷の合併を疑う。
- 内側側副靱帯は半月板・前十字靱帯と合併損傷しやすい。
この問題のページ: 第34回 34AM28 / 前回の出題: 第32回 32AM28「膝関節内側側副靱帯損傷で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第32回 32AM32 → 第34回 34AM33 で再出題
下腿三頭筋肉離れで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、下腿三頭筋肉離れ(ふくらはぎの肉離れ)の別名、好発部位、好発年齢、症状が問われています。アキレス腱断裂との違いにも注意します。
解説
下腿三頭筋は、腓腹筋(内側頭・外側頭)とヒラメ筋からなり、合わさってアキレス腱になります。
この肉離れはテニスレッグと呼ばれます。テニスなどで踏み込んだときに、ふくらはぎを蹴られたような痛みを感じて受傷することからこの名があります。
好発部位は、腓腹筋内側頭の筋肉と腱の移行部(筋腱移行部)です。筋腹のまん中ではなく、腱に移り変わる部分が傷みやすい点に注意します。
鑑別のポイント
テニスレッグはふくらはぎの中ほどから下が痛みます。アキレス腱断裂は、かかとの上のアキレス腱部に断裂感が出て、つま先立ちが難しくなる点で区別します。
好発年齢は青年期ではなく、筋や腱が変性しはじめる中高年です。スポーツ愛好家の中高年に多くみられます。
選択肢の確認
1.テニスレッグとも呼ばれる。
正しい。
下腿三頭筋(おもに腓腹筋内側頭)の肉離れはテニスレッグと呼ばれます。
2.腓腹筋内側頭の筋腹に好発する。
誤り。
好発するのは腓腹筋内側頭の筋腱移行部であり、筋腹のまん中ではありません。部位の言い換えに注意します。
3.青年期に好発する。
誤り。
好発するのは中高年です。青年期に好発するという記述はあてはまりません。
4.疼痛はアキレス腱断裂に比べ軽微である。
誤り。
テニスレッグでも強い痛みが出ます。アキレス腱断裂より痛みが軽微と断定することはできません。
覚えるポイント
- 下腿三頭筋肉離れ=テニスレッグ。
- 好発部位は腓腹筋内側頭の筋腱移行部(筋腹ではない)。
- 好発年齢は中高年。
- アキレス腱断裂とは痛む部位とつま先立ちの可否で鑑別する。
この問題のページ: 第34回 34AM33 / 前回の出題: 第32回 32AM32「下腿三頭筋肉離れで正しいのはどれか。…」
出題実績: 第32回 32AM45 → 第34回 34AM45 で再出題
柔道整復師の業務で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、柔道整復師の業務としての施術の考え方を理解しているかが問われています。
法律上の「業」とは、実際に何回施術したかだけではなく、反復継続の意思をもって行うことが重要です。
解説
柔道整復師は、免許を受けて、骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷などに対する施術を行います。
ここでいう「業務」は、たまたま1回だけ行った行為というより、反復継続する意思をもって施術することを意味します。
そのため、実際に繰り返し施術した回数そのものよりも、業として行う意思があるかがポイントです。
また、骨折・脱臼の施術では、応急手当の場合を除き、原則として医師の同意が必要です。歯科医師の同意ではありません。
法規での注意点
柔道整復師法の問題では、「業として行う」の意味、医師の同意の要否、免許と名称の扱いを混同しないように整理します。
選択肢の確認
1.名称独占である。
誤り。
柔道整復師には名称に関する規制もありますが、業務の本質を問うこの問題では、名称独占だけで説明するのは不適切です。柔道整復を業として行うには免許が必要です。
2.反復継続の意思をもって施術をする。
正しい。
「業」として施術を行うとは、反復継続の意思をもって行うことを意味します。実際の回数だけでなく、継続して施術を行う意思があるかが重要です。
3.繰り返しの施術が必要である。
誤り。
業務に当たるかどうかは、単に実際に繰り返した回数だけで決まるわけではありません。反復継続の意思をもって施術することがポイントです。
4.同意は歯科医師でもかまわない。
誤り。
骨折・脱臼の施術では、応急手当の場合を除き、原則として医師の同意が必要です。歯科医師の同意でよいとは整理しません。
覚えるポイント
- 「業」とは、反復継続の意思をもって行うことです。
- 柔道整復を業として行うには、柔道整復師免許が必要です。
- 骨折・脱臼の施術では、応急手当を除き、原則として医師の同意が必要です。
- 法規問題では、「医師」と「歯科医師」を取り違えないようにします。
この問題のページ: 第34回 34AM45 / 前回の出題: 第32回 32AM45「柔道整復師の業務で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第32回 32AM68 → 第34回 34AM67 で再出題
男性生殖器で正しいのはどれか。
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正解: 2 または 4
公式採点上の扱い
この問題の公式正答は第2肢または第4肢です。通常の1肢選択問題として、2と4の両方を選ぶ必要はなく、いずれか1つを選べば正解として採点します。
学習ポイント
精子は精巣内の精細管でつくられ、セルトリ細胞は精上皮の一部として精子形成を支えます。したがって第2肢と第4肢はいずれも正しい記述です。
精嚢は精液成分を分泌する付属腺で、精子の主な成熟・貯留場所は精巣上体です。前立腺は前立腺液を分泌しますが、ここでいうホルモン分泌器官ではありません。
この問題のページ: 第34回 34AM67 / 前回の出題: 第32回 32AM68「男性生殖器で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第32回 32PM40 → 第34回 34PM21 で再出題
パーキンソン(Parkinson)病の症状でないのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、パーキンソン病の主な症状と、他の神経疾患でみられる歩行障害を区別します。
「症状でないのはどれか」なので、パーキンソン病に特徴的でないものを選びます。
解説
パーキンソン病では、黒質ドパミン神経の障害により、運動の開始や調節がうまくいかなくなります。
代表的な症状は、寡動、筋固縮、安静時振戦、姿勢反射障害です。歩行では、小刻み歩行、すくみ足、前傾姿勢、加速歩行などがみられます。
一方、酩酊歩行は小脳性運動失調でみられる、酒に酔ったようにふらつく歩行です。パーキンソン病の代表症状ではありません。
ひっかけポイント
パーキンソン病は小刻み歩行、小脳障害は酩酊歩行です。異常歩行の名称と原因部位をセットで覚えます。
選択肢の確認
1.寡動
該当します。
寡動は動作が少なく遅くなる症状で、パーキンソン病の代表的な症状です。動き出しにくさや表情の乏しさにも関係します。
2.筋固縮
該当します。
筋固縮は筋緊張が高くなり、関節を他動的に動かしたときに抵抗を感じる症状です。パーキンソン病で重要です。
3.酩酊歩行
正答。該当しません。
酩酊歩行は、小脳性運動失調でみられるふらつきの強い歩行です。パーキンソン病の代表症状ではありません。
4.姿勢反射障害
該当します。
姿勢反射障害は、姿勢を保ったり立ち直ったりする反応が低下する症状です。転倒しやすくなるため、パーキンソン病で重要です。
覚えるポイント
- パーキンソン病は寡動、筋固縮、安静時振戦、姿勢反射障害。
- 歩行では小刻み歩行、すくみ足、加速歩行が重要。
- 酩酊歩行は小脳性運動失調でみられる。
- 「でないのはどれか」では、正答は該当しないものとして確認する。
この問題のページ: 第34回 34PM21 / 前回の出題: 第32回 32PM40「パーキンソン(Parkinson)病の症状はどれか。…」
出題実績: 第32回 32AM10 → 第34回 34AM9 で再出題
三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、上腕骨骨幹部骨折の部位による転位と固定法を理解しているかが問われています。
三角筋付着部より遠位の骨折では、筋の牽引により転位が生じます。
固定では、上腕を安定して保持するためにミッデルドルフ三角副子が用いられます。
解説
上腕骨骨幹部骨折では、骨折部位と筋の付着部の関係が重要です。
特に三角筋付着部より近位か遠位かで、骨片転位の方向や保持方法が変わります。
三角筋付着部より遠位の骨折では、上腕の支持と回旋の制御が大切です。
ミッデルドルフ三角副子は、上腕骨骨幹部骨折の固定で用いられる代表的な副子です。
また、上腕骨骨幹部骨折では、橈骨神経が上腕骨の橈骨神経溝を走るため、橈骨神経障害に注意します。
合併症のポイント
上腕骨骨幹部骨折では、尺骨神経よりも橈骨神経損傷が重要です。手関節・手指の伸展障害や手背の感覚障害を確認します。
選択肢の確認
1.自然下垂位で固定する。
誤り。
三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折では、自然下垂位だけで安定保持するのは不十分です。骨片転位を考慮した副子固定が必要です。
2.ミッデルドルフ三角副子で保持する。
正しい。
三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折では、ミッデルドルフ三角副子で上腕を保持します。骨折部の安定と転位防止を目的とします。
3.過剰な仮骨が生じやすい。
誤り。
過剰仮骨は小児骨折や骨折部位・固定状態などで問題になることがありますが、この設問で問われる三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折の代表的特徴としては適切ではありません。
4.尺骨神経障害を合併しやすい。
誤り。
上腕骨骨幹部骨折で重要なのは、尺骨神経ではなく橈骨神経障害です。橈骨神経は上腕骨骨幹部に近接して走行します。
覚えるポイント
- 上腕骨骨幹部骨折では、骨折部位と筋の牽引を考えます。
- 三角筋付着部より遠位の骨折では、ミッデルドルフ三角副子で保持します。
- 上腕骨骨幹部骨折の代表的合併症は、橈骨神経障害です。
- 神経障害では、運動障害と感覚障害をセットで確認します。
この問題のページ: 第34回 34AM9 / 前回の出題: 第32回 32AM10「三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折の固定で正しいのはどれ…」
出題実績: 第33回 33AM13 → 第34回 34AM13 で再出題
第5中手骨頸部骨折の固定で正しいのはどれか。
解説と出題履歴を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、第5中手骨頸部骨折、いわゆるボクサー骨折の固定肢位を理解しているかが問われています。
第5中手骨頸部骨折では、骨折部の安定と手指拘縮の予防を両立させることが大切です。
固定では、手関節、MP関節、PIP関節の肢位を整理して覚えます。
解説
第5中手骨頸部骨折は、握りこぶしで物を殴ったときなどに発生しやすい骨折です。
遠位骨片が掌側へ屈曲転位しやすく、小指列の変形や握り込み時の異常に注意します。
固定では、手関節は通常、軽度背屈位とします。
MP関節は屈曲位、PIP関節は軽度屈曲位として、骨折部の安定と手指機能の保持を図ります。
固定で見るポイント
手部の固定では、骨折部を安定させながら、不要な関節拘縮を起こさないことが重要です。固定肢位と固定範囲をセットで覚えます。
選択肢の確認
1.PIP関節は軽度屈曲位とする。
正しい。
第5中手骨頸部骨折の固定では、PIP関節は軽度屈曲位とします。手指の機能を保ちつつ、骨折部の安定を図る肢位です。
2.手関節は軽度屈曲位とする。
誤り。
手関節は軽度屈曲位ではなく、一般に軽度背屈位で固定します。手関節を屈曲位にすると、機能肢位として不適切になりやすいです。
3.前腕近位1/3から固定する。
誤り。
第5中手骨頸部骨折では、前腕近位1/3から広く固定することを基本とはしません。必要な範囲を固定し、不要な拘縮を避けることが大切です。
4.固定期間は7週とする。
誤り。
第5中手骨頸部骨折の固定期間として7週は長めです。固定期間は骨折の状態や年齢、疼痛、骨癒合の経過で判断しますが、国試では過長固定を避ける視点が重要です。
覚えるポイント
- 第5中手骨頸部骨折は、ボクサー骨折として出題されやすいです。
- 固定では、PIP関節は軽度屈曲位とします。
- 手関節は、一般に軽度背屈位で固定します。
- 手部外傷では、固定しすぎによる関節拘縮に注意します。
この問題のページ: 第34回 34AM13 / 前回の出題: 第33回 33AM13「第5中手骨頸部骨折で正しいのはどれか。…」
出題実績: 第33回 33PM35 → 第34回 34PM37 で再出題
閉塞性動脈硬化症で誤っているのはどれか。
解説と出題履歴を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、閉塞性動脈硬化症の病態、症状、分類が問われています。
「誤っているのはどれか」なので、正答選択肢は記述として誤っているものです。
解説
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化により下肢の動脈が狭窄・閉塞し、下肢の血流が低下する疾患です。
血流が不足するため、歩行時に下肢痛が出て、休むと軽快する間欠性跛行がみられます。進行すると安静時痛、潰瘍、壊疽を生じることもあります。
下肢への血流が低下するため、下肢の血圧は上昇ではなく低下します。評価にはABIやフォンテイン分類が用いられます。
ひっかけポイント
閉塞性動脈硬化症では、動脈が狭くなるため末梢の血圧は上がるのではなく下がります。下肢血圧低下、ABI低下と結びつけます。
臨床でのイメージ
歩くとふくらはぎが痛くなり、休むと治る場合は間欠性跛行を疑います。冷感、色調変化、足背動脈拍動の低下も確認します。
選択肢の確認
1.下肢の動脈に狭窄を生じる。
記述としては正しい。
閉塞性動脈硬化症では、動脈硬化により下肢の動脈に狭窄や閉塞が起こります。疾患の基本病態として正しい記述です。
2.下肢の血圧が上昇する。
正答。記述としては誤り。
閉塞性動脈硬化症では、下肢への血流が低下するため、下肢の血圧は上昇ではなく低下します。ABIも低下します。
3.歩行時に下肢痛が生じる。
記述としては正しい。
歩行により下肢筋の酸素需要が増えると血流不足が目立ち、下肢痛が生じます。休むと軽快する間欠性跛行が重要です。
4.フォンテイン分類を用いる。
記述としては正しい。
閉塞性動脈硬化症の重症度評価にはフォンテイン分類が用いられます。しびれ・冷感、間欠性跛行、安静時痛、潰瘍・壊疽へと進行度を整理します。
覚えるポイント
- 閉塞性動脈硬化症では下肢動脈の狭窄・閉塞が起こる。
- 下肢血流が低下し、下肢血圧は低下する。
- 代表症状は間欠性跛行。
- 重症度評価にはフォンテイン分類を用いる。
この問題のページ: 第34回 34PM37 / 前回の出題: 第33回 33PM35「閉塞性動脈硬化症でみられるのはどれか。…」
このリストの使い方
予想リストの正しい使い方は「この10個だけやる」ではなく、学習の優先順位付けです。
- まず上の予想問題をこのページで解く。正解しても、誤りの選択肢がなぜ誤りかまで言えるか確認する — 再出題は問い方を反転してくることが多いため、正解の暗記だけでは半分しか守れません
- 頻出テーマは柔道整復師国家試験の分野別演習で周辺問題までまとめて解き、テーマごと固める
- 学習アプリで解けば正誤記録が残り、間違えた問題だけの解き直しがワンタップでできます(登録不要・無料)
時間が限られているほど、確実に出るところから固める価値は上がります。全体の学習設計は出題傾向分析も参考にしてください。
注意事項
本記事は収録データの統計的な傾向に基づく学習用の参考情報であり、実際の出題を保証するものではありません。出題基準の改定や制度改正があった場合、過去の傾向どおりにならない可能性があります。試験の日程・出願・実施要項は必ず公式発表を確認してください。収録データが更新され次第、本記事の予想も再計算して更新します。
よくある質問
第35回柔道整復師国家試験の出題予想は当たりますか?
ピンポイントの的中を保証するものではありません。ただし実測では、柔道整復師国家試験の最新収録回(第34回)の問題の28.8%が収録過去問と重なる再出題でした。この記事は「全回で出題が続くテーマ」と「再出題の実績がある問題」という、確率の高い側から並べた優先順位リストとして使ってください。
予想問題だけ勉強すれば受かりますか?
いいえ。このリストは学習の優先順位付けのためのもので、出題範囲の代わりにはなりません。予想問題と頻出テーマを最初の足場にして、分野別演習で周辺に広げていく使い方を推奨します。
この予想はいつ更新されますか?
収録データに新しい回が追加され次第、同じ照合方法で再計算して更新します。更新日は記事冒頭に表示しています。